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図1 3軸配置の概念図

パラメータとしては1]理系/文系、2]人工/自然、3]応用/原理という3種類を考えた。1]は授業の中で最終的に修得しようとしているテーマにより理系と文系に分類した。例えば社会科学は文系とするが、社会統計学は社会科学を理解するための手段としての統計学を修得することを目的としていると考えて、理系とした。2]は取り扱う対象が人工物か自然物かによって分類した。例えば語学や法学、船舶工学などは人工物を対象としているとし、生物学、鉱物学などは自然物を対象としているとする。人間行動学など人間について扱ったものでも、人間が作り出したものではなく人間自体を扱っている場合には自然物対象とした。3]は各研究分野が最終的に現実社会に応用していくことを目的とするか、それとも原理を追究することを目的とするかで分類した。例えば、工学、水産資源学、語学などは現実応用、数学、生物学などは原理探求とした。

パラメータとしてこの3つを選択したのは、この3つが比較的恣意性を排除して判断しやすい内容であり、また現存する科目が適度にばらつく尺度であること、学問の存在意義を考えた時、偏りすぎることなく広く分布するべき尺度であると言えることなどが理由として挙げられる。

 

 

 

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