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チャレンジデー'99結果報告

日本列島がスポーツに沸いた1日、参加者は全国で総勢45万人!

 

全国45自治体で開催したチャレンジデー'99。まちの“威信と名誉”をかけ、各地では工夫を凝らした様々なスポーツイベントが繰り広げられ、約45万人がチャレンジデーに参加しました。

各地の参加率は以下のとおりです。勝って大喜びの自治体もあれば、負けてがっくりの自治体など、いろいろありますが、大切なのは勝敗ではなく、参加者全員が一日楽しめたかどうか、今年の目標やテーマを達成したかどうかです。真の“勝者”はそこで決まります。チャレンジデーをきっかけに、住民の健康づくりやコミュニティづくりなど、明るいまちづくりに向けて年々ステップアップしていただければ……各地でのその積み重ねが、日本をもっと元気にし、スポーツ・フォア・オールを実現することに結びつくのです。それがSSFのチャレンジデー普及の目的であり願いなのです。今年のチャレンジデー'99を支えてくださった多くの関係者に心から感謝申しあげます。

 

◎'99 DATA

【実施日】 平成11年5月26日(水)

【実施自治体】 45白治体(7市32町6村)

【総人口】 759,919人

【総参加者数】 449,724人

【平均参加率】 59.2%

参加率(%)=参加者数÷人口(平成11年2月1日付)

 

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こまつなおゆきの「元気の作り方」講座 ●第7回

カラダの時間割を知って生活を組み立てる

 

カラダの働きはいつも一定というわけではありません。各機能によってピークが異なるので、私たちの活動もそれに応じて行う方が効率が良さそうです。カラダの時間割をおさえておきましょう。

 

【午前7時から9時】

起床時間が6時から7時だとすると、9時まではカラダがウォーミングアップをしている時間。アドレナリンの分泌が増え、体温も心拍数も上昇。高齢者の心臓麻痺や脳卒中はこの時間帯に起きることが多く、自殺の発生率も高い時間帯。確率上、お昼まで生きていればその日は死なないですむと言えるかもしれません。ともあれ、午前中はできるだけ穏やかな気持ちでリラックスして生活するくせをつけましょう。

 

【午前9時から11時】

うってかわって午前9時頃からはグッド。心理テストでも「不安」のレベルがもっとも低くなり、頭の働きもよく、記憶力、問題解決力もほかの時間帯より冴えます。悩むならこの時間。一日でもっとも理性的になれるので重要な決定をするには適していると言えそうです。また、明日のテストの勉強はこの時間帯を使うのが得策。短期記憶の効率がほかの時間帯より15%増というデータがあります。差し迫っての「一夜漬け」は効率が悪いと心得てください。

 

【正午】

視力がピークに達します。お腹もすくし、レストランの看板もはっきり見えるはず。

 

【午後1時から3時】

体調は一時的にダウン。これは進化的適応でと言う研究者もいます。太陽光が強烈なので活動にふさわしくないからというのが理由。だから昼寝は合理的とも。

 

【午後3時から4時】

待ってました「体育」の時間です。筋力も柔軟性も、持久力を支える呼吸機能と循環機能もこの時間に最高になります。正確には、「朝、起きてから9時間から10時間後」という時間ですが、各種スポーツの世界記録の出る時間も午後3時から4時に集中しています。カラダがもっとも活性化する時間ですから、一日のうちで一番エネルギッシュで人の眼にも魅力的に映る時間帯と言えそうです。決めたいデートはこの時間に。また、長期的な記憶をたぐり寄せることにも適しているので、昔の恋人や恩人に会う約束は午後3時にしましょうか。ただ、死亡率も2番目に多い時間帯。車による死亡事故がかなり多くなるので気をつけるべし。

 

【午後5時】

味覚や臭覚がもっとも冴える時間。おいしい物を食べたくなるのも道理。

 

【午後6時から7時】

この時間帯から以降、エネルギー代謝は少しずつ低下していくので、食べた物が皮下脂肪になりやすい。ダイエットの正念場はここから寝るまでの時間です。

 

【午後8時から11時】

からだは「おやすみモード」に移っています。脳ではセロトニンが分泌され、気分は穏やか、ウトウト眠くなります。それに逆らうような刺激的なことを続けると、不眠に悩まされることになります。

 

【午前0時から3時】

寝入りばなの浅い眠りの時間には成長ホルモンが分泌され、細胞づくりが始まります。睡眠は休止ではなく建設です。真夜中には血圧も心拍数も最低に。これは一日でもっともからだがリラックスした状態と見ることもできて、事実、死ぬ人の少ない時間帯。ただ、出産の始まるのは、自然の条件では午前1時がもっとも多いと言われます。

 

【午前4時】

体温は一日の最低に。徹夜で麻雀をする人はおわかりですね。寒さを感じ、眠気もかなり強くなります。夜勤では一番つらい時間帯で、労働災害も多く起きる時間です。

 

脳の視床下部にある「体内時計」は、一日24時間周期でカラダの働きをリズミカルに調節しています。地球の自転周期に連動しているのですから、逆らうのはナンセンス。カラダのリズムが不安だと感じている人。朝、起きる時間は一定ですか? 体内時計をリセットしてくれるのは、目覚めたときの明るい太陽の光です。始まりはいつも、朝。起床時間を一定にすることが、幸せの第一歩ですからね。

 

小松直行

1960年横浜市生まれ。筑波大学体育専門学群卒。東京大学大学院教育学研究科体育学専攻修士課程修了、同博士過程中退。資生堂研究員を経て95年より日本女子短期体育大学講師。著書に『身体教育の社会学(高文堂)』『暮らしのウエルネス事典(求龍堂)』『ウエルネス・ウォーキング(求龍堂)』など。

 

 

 

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