八丈太鼓(はちじょうだいこ)
東京都八丈島八丈町
出演/八丈太鼓六人会
かつて「鳥もかよわぬ八丈島」と言われ、江戸時代には流人が流された島だった八丈島。慶長一一年(一六〇六年)の関ヶ原の合戦に敗れた西軍の将・宇喜多秀家の遠流に始まり、明治一四年(一八八一年)まで、その数約千九百人に及んでいます。そんな時代に、刀を取り上げられた流人たちが、二本のバチに望郷の思いを託して打ち鳴らしたのが、八丈太鼓の始まりと言われています。「本ばたき(歌入り)」「ゆうきち」「しゃばたき」など、打ち手により打ち型はさまざま。一人ひとりの即興性を重視した高度な音楽性。そして心を打つ勇壮な響きに、今や海外からも熱い注目が集まっています。