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ガリシア民族舞踊

スペイン・ガリシア州

出演/CANTIGASU E AGARIMOS

カンティガス・エ・アガリモス

スペイン北西部のガリシア州は、歴史的自治州と規定され、スペイン語に加えてガリシア語を公用語としている地域です。そうした歴史と文化の香り豊かな地にあって、昔ながらの独自の文化を復元・保存することを目的に一九二一年に結成されたのが、ガリシア州のフォルコローレ(民族舞踊団)を代表する伝統的四舞踊団の一つである「カンティガス・エ・アガリモス」です。舞踊団は、コラル(合唱)、バグパイプ(GAITEROS)、ダンスとタンバリン奏者の四つのパートから構成。情熟の踊りフラメンコとはまた趣の異なる、ガリシア地方独特の歌や踊りを披露します。

 

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八丈太鼓(はちじょうだいこ)

東京都八丈島八丈町

出演/八丈太鼓六人会

かつて「鳥もかよわぬ八丈島」と言われ、江戸時代には流人が流された島だった八丈島。慶長一一年(一六〇六年)の関ヶ原の合戦に敗れた西軍の将・宇喜多秀家の遠流に始まり、明治一四年(一八八一年)まで、その数約千九百人に及んでいます。そんな時代に、刀を取り上げられた流人たちが、二本のバチに望郷の思いを託して打ち鳴らしたのが、八丈太鼓の始まりと言われています。「本ばたき(歌入り)」「ゆうきち」「しゃばたき」など、打ち手により打ち型はさまざま。一人ひとりの即興性を重視した高度な音楽性。そして心を打つ勇壮な響きに、今や海外からも熱い注目が集まっています。

 

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手筒花火(てづつはなび)

愛知県豊橋市

出演/豊橋祇園祭奉賛会

愛知県豊橋市の手筒花火は、四百年以上前から、この地方に伝わる伝承民俗文化の一つであり、徳川発祥の地である三河地方のみに火薬の保有と研究を許可した江戸徳川幕府の遺産とも言われています。手筒花火の舞台として広く知られているのが、市内にある吉田神社。ここで七月十八日・十九日に行われる「祇園祭花火大会」で、この歴史と伝統のある勇壮華麗な煙火を観ることができます。手筒花火の放揚者(花火を持つ人)は、プロの花火師ではなく、自ら名乗りをあげた地元の十八歳以上の勇気ある青年たち。わずか数十秒の間に、男のロマンと光と音の浮世絵を映し出します。

 

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