5/21(金)
記念公演(第二部)
白良浜特設会場
●根来鉄砲隊<和歌山>
●陸中弁天虎舞<岩手>
●木ノ本の獅子舞<和歌山>
●ガリシア民族舞踊<スペイン>
●円月太鼓<和歌山>
●八丈太鼓<東京>
●手筒花火<愛知>
18:00〜19:30
根来鉄砲隊(ねごろてっぽうたい)
和歌山県那賀郡岩出町
出演/根来史研究会根来鉄砲隊
岩出町にある新義真言宗の総本山根来寺。長承元年(一一三二年)、大伝法院を開いた覚鑁上人(興教大師)によって開創された根来寺は、上人の没後、頼瑜僧正によって学問の寺としての地位を確立しました。そうした寺の繁栄とともに警護のための僧兵の勢力も次第に強力となり、やがて戦国武将からも「根来衆」と恐れられるほどの存在となっていきました。この根来衆が、鉄砲伝来以降いち早く組織したのが根来鉄砲隊です。今数百年の時を経て、戦国の世を生き抜くために古式砲術を巧みにあやつり、勇敢に戦った僧兵たちの姿が見事に蘇ります。

陸中弁天虎舞(りくちゅうべんてんとらまい)
岩手県上閉伊郡大槌町
出演/陸中弁天虎舞
陸中海岸国立公園の中心部に位置する大槌町。この地の代表的な郷土芸能が「陸中弁天虎舞」です。遊び虎(虎が遊び戯れる様子)、はね虎(手負いの虎が荒れ狂う様子)、笹ばみ(虎が獲物を求めて笹で牙を磨いている様子)などの踊りを奉納舞踊として見事に舞い上げます。虎舞は、北は青森県、南は鹿児島県までの太平洋沿岸に伝わる伝統芸能で、特に岩手三陸沿岸に多く伝わっています。日本に棲息しない虎を舞うのは、中国の易経にある「雲は龍に従い、風は虎に従う」という一節から、虎の威を借りて海難をもたらす風を鎮め、海上安全、大漁満作を祈るためとされています。

木ノ本(きのもと)の獅子舞(ししまい)
和歌山県和歌山市
出演/木ノ本の獅子舞保存会
県指定無形民俗文化財
紀の川の右岸に鎮座する木本八幡神社で、数百年の昔から毎年秋祭りに奉納されている獅子舞で、ダンジリを中心に地上と台上の場面に分かれて演じる全国的にも珍しい「梯子獅子」です。台上での舞は、ダンジリ上の地上五メートルの高さに渡された二本の青竹の上で舞うもので、演じ手となるまでには相当の修練を要します。内容は「獅子の子落とし」を題材にしたもので、親獅子がわが子をたくましく育てるために谷底へ蹴落とす場面に始まり、這い上がってくるわが子を待ちながら谷底をのぞく場面、元気なわが子の様子に安心し居眠りをする場面などがいきいきと演じられます。

円月太鼓(えんげつだいこ)
和歌山県西牟婁郡白浜町
出演/円月太鼓保存会
白浜町のシンボル円月島に由来する太鼓。幟をたて、主に長胴太鼓を中心に黒潮の雄大さや熊野水軍の勇壮さを太鼓の音で表現します。円月太鼓保存会は、全国でも比較的少ない『桶太鼓』だけで構成される和太鼓のサークルで、近畿を中心に日本各地で公演。最近ではアメリカ公演を行うなど、幅広い活動を展開しています。

前ページ 目次へ 次ページ