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また、アメンボ類Gerridae spp.幼虫、ゲンゴロウ類Dytiscidae spp.幼虫、ガムシ類Hydrophilidae sp.幼虫、コミズムシ類Sigara spp.、フタバカゲロウ類Cloeon spp.も種の識別が困難であったため、それぞれ1種とした。

また、水中の調査とは別に、両調査地においてトンボ目成虫の目視調査も行った。この調査では、調査地全体をまんべんなく歩き、できるだけ重複カウントを避けながら、目撃したトンボ成虫の種名と個体数を記録した。

これらの調査と並行して、各ため池、水たまり、湿地、水路の水底および長谷と府大圃場の調査地付近の日陰に最高・最低温度計を設置し、各調査日間の最高・最低水温および気温を測定した。さらに各調査日に水深も記録した。

 

3. 解析方法

 

調査対象とした長谷のため池A、B、湿地、水路および府大圃場のため池間の水生昆虫群集の種構成を、Sφrensenの類似係数QSを用いて比較した。類似係数QSは1に近いほど両調査区の群集が類似していることを示す。類似係数QSは以下の式により求めた(木元・武田、1989参照)。

QS=2c/(a+b)

ただしaおよびbは両調査地の種数、cは両調査地の共通種数。

 

 

 

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