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図15 ADCPで実測された残差流(左)と、同時に観測された密度分布から診断モデルで計算された残差流(右)。上段:水深5m、下段:水深25m。

 

しかし、伊勢湾のように数十キロメートルの大きさの内湾(ロスビーの内部変形半径よりもずっと大きい)では、流れは地球自転の効果を強く受けたものとなる。

上層では、エスチュアリー循環流による湧昇により水平発散がおこり、これは地球自転効果のもと高気圧性循環流となる。つまり北半球では時計回りの水平循環流が形成される(Fujiwaraら、1997)。

図15は、1994年10月にADCPで実測された残差流(恒流)(左)と、同時に測定された海水の密度分布から診断モデルで計算された流れ(右)である。上段は水深5m、下段は水深25mであり、それぞれ上層および下層を代表している。

 

 

 

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