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3) 演習の評価

自分が行ったケアの結果を再確認し、論理的思考に基づいて文章化することは、今後ホスピスケアを専門分野とし、ケア技術を磨き実践能力を積み重ねていく認定看護師に求められる最も重要な技術の一つであると考える。

ケーススタディの時間が非常に少なかったことは、今回の反省点の一つである。発表された内容には、死を迎えようとしている患者の自己実現に向けて援助したこと、家族への介入を行って在宅への移行を実現できたケース、下半身麻痺の進行に伴い危機的状況に陥った患者への関わりを通して学んだこと、抑うつ状態になった患者への関わりの難しさを痛感したケースなどがあった。

 

おわりに

 

日本財団の多大な助成とご協力によって、8名のホスピスケア認定看護師が誕生し、平成11年度認定看護師教育課程ホスピスケアコースの19名が修了いたしました。ホスピスケア認定看護師のネットワークを拡大していくことによって、患者および家族のニーズを尊重したホスピスケアを提供でき、緩和医療におけるケアの質の向上に貢献できるのではないかと思われます。

日本財団のご支援、ご協力に深く感謝申し上げます。

 

日本看護協会 看護教育・研究センター

センター長

岡谷 恵子

看護研修学校長

久保田 加代子

専任教員

阿部 まゆみ

北野 真実

 

 

 

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