日本財団 図書館


平成11年度

 

『認定看護師教育課程ホスピスケアコース報告書』

 

社団法人 日本看護協会

 

看護教育・研究センター

 

実施概要

 

はじめに

 

認定看護師制度は、「特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を用いて水準の高い看護実践のできる認定看護師を社会に送り出すことにより、看護現場における看護ケアの広がりと質の向上を図ること」を目的としている。

平成9年、日本看護協会は、がん領域の中で、がん性疼痛看護、がん化学療法看護、およびホスピスケアの3つの分野を認定看護分野として特定し、平成10年から各分野の認定看護師を育成するための教育課程を開講した。

教育機関としては、日本看護協会看護教育・研究センターと神奈川県立看護教育大学校の2か所あり、前者ではホスピスケア、後者ではがん性疼痛看護が開講されている。また、平成12年10月からは、新たにがん化学療法看護が日本看護協会神戸研修センターで開講される。

ホスピスケアコースは、日本財団の助成を受けて平成10年10月に開講され、平成11年3月に第1期生が教育課程を修了した。その後、認定審査に合格し認定申請の手続きを行い、平成11年7月、8名のホスピスケア認定看護師が誕生した。現在、8名のうち4名はホスピス・緩和ケア病棟に、2名は緩和ケア病棟開設予定の病院に、1名は大学病院の内科病棟に勤務しており、1名は近く緩和ケア病棟に就職する予定である。

平成11年6月、ホスピスケアコース第2期生が20名入講した。前年度の教育評価を加え、第2回目のホスピスケアコースの実施概要と結果を報告する。

 

教育課程の実施概要

 

1) 教育実施期間

平成11年6月14日〜平成11年12月10日

2) 日本看護協会認定看護師教育理念

高度専門化する医療をはじめ、変化する保健医療福祉の中で、看護の役割が拡大し質の高いケアが求められている。このような社会の要請に応えるために看護の質の向上を図ることを目的に、特定の看護分野において熟練した看護技術を用いて、水準の高い看護実践のできる認定看護師を育成する。

3) ホスピスケアコースの教育目的

(1) ホスピス・在宅ホスピスケアにおけるがん終末期患者と家族に対するホスピスケアの質の向上を図るために、ホスピスケアの基礎を学び、ホスピス・在宅における専門的知識・技術を習得して、患者および家族のケアが的確な判断に基づいて行えるホスピスケア認定看護師を育成する。

 

 

 

目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION