1975年11月4日生まれ
1996年 第1回東京国際室内楽作曲コンクール第3位入賞
1998年 東京芸術大学音楽学部作曲科卒業
現在、同大学院2年に在学中
作曲を野田暉行、廣瀬量平、故平吉毅州の各氏に師事。
オーケストラのための“舞”(1998)
(“A Dance” for Orchestra)
舞踊と一口に言っても、世界各国でさまざまなものがある。それらは背景となる文化やスタイルに違いはあるが、言葉を用いずに感情表現をする『舞』という点で共通している。なかでも私にとって興味深い三つの『舞』--バレエ、モダンダンス、能舞--を、この作品で取り上げることとした。
「一人の踊者が颯爽と舞台に登場し、この三つの『舞』を順に演じるうちに、舞台はデモーニッシュな空間に包まれていき、やがて一つの『舞』へと溶け合っていく。」
この幻想のワンステージを、作品として描いたものである。なお、能舞をイメージした部分では“黄鐘楽(おうしきがく)”のカカリの旋律をアレンジして用いている。
最後に、本日演奏して下さる指揮者の小松一彦氏、東京フィルハーモニー交響楽団の皆様、および日本交響楽振興財団の方々に心から感謝申し上げます。
神本 真理