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(2) サービスの向上

アンケート結果では、神戸港と釜山港及び西日本の地方港とのサービス水準の比較については、神戸港は概ね両者を上回る高いサービス水準であるといった結果が得られた一方で、サービス時間の弾力面では釜山港よりも低い水準にあるといった結果が得られており、この問題に対する早急な対応が必要である。

神戸港の更なる利便性の向上と、サービス時間の弾力化を図る方策として、以下に示すものが考えられる。

(2) サービスの向上

1] 弾力的な港湾運営

2] リードタイムの短縮

3] 情報化への取り組み

 

1] 弾力的な港湾運営

現在、神戸港では本船荷役においては24時間化されているが、コンテナターミナルヘの貨物の搬出入は、ゲート待ちで並んでいる場合は全て終了するまでは受け付けているものの、概ね16:30頃にゲートをクローズしている。

また、総トン数500t以上の大型船の夜間入港に制限があること、時間外荷役にあたっては税関への事前の届出が必要なこと等、ユーザーにとって使い勝手の悪い部分があることが指摘されている。

サービス時間の弾力性は、荷主、外航船社、利用運送業へのアンケート調査において、神戸港が海外他港に劣っている唯一の事項であることが一貫して指摘されていることからも、サービス時間の弾力化に取り組む必要がある。

《提言》

○サービス時間の弾力化

○本格的24時間化に向けての取り組み

 

○サービス時間の弾力化

平日サービス時間について、料金割増なしでの延長時間帯を設定することや、休日のサービス時間についても、一定以上の貨物量があること等を前提に、より弾力的にサービスを提供する等の改善が必要である。

また、夜間荷役についても一層弾力的な運用が求められる。

このような取り組みと合わせ、荷主企業の中には港頭地区においては休日・夜間の作業が一切行われていないとの認識が残っているケースもあり、サービス時間の弾力化についての周知が求められる。

 

 

 

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