4. 門司港
(1) 内航フィーダー輸送の利用状況と今後の見通し
〜博多港の本船にシフト〜
○北米航路が博多に入ったので、その分神戸の利用が減っている。
○メインポートは神戸と博多ということになる。
○九州は荷主企業は、数が限られているがこれらのメーカーは最寄りの港湾(博多港)で積みたがっている。
〜地方港ダイレクトの進展〜
○韓国、中国向けは、大分、細島、志布志、熊本、八代、長崎、伊万里からダイレクトがあるので内航フィーダーの利用は今後も難しい。
○地方港は船社も港湾管理者も赤字。こんな状態がいつまで持つのか疑問。
(2) 内航フィーダー輸送の利用意向
〜内航フィーダーは北米、欧州方面の利用に限定〜
○内航フィーダーの需要は北米、欧州しか残らないだろう。
○内航フィーダー業者の生き残りは厳しいだろう。
〜神戸との連携は考えにくい〜
○神戸との連携は考えていない。
○費用面でメリットがある博多ダイレクトを優先する。
○韓国、台湾、シンガポール、香港向けは各地にダイレクトが入っており、門司を経由することは少なくなってきた。
(3) 輸送コストの状況
〜博多港本船積が優位、以下、釜山経由、神戸経由〜
○荷主はコストを強く意識しており、ここ5〜10年で運賃は相当下落している。
○荷主が重視する順は、1]博多本船、2]釜山経由、3]神戸経由。
(4) サービス面の状況
〜釜山経由におけるスケジュールの充実〜
○昔は釜山経由は便数と接続の関係でスケジュールの問題があったが、今は改善されている。
○釜山経由は日発で時間も短い。(神戸向けは1日半。釜山なら8時間)
○釜山に新しいふ頭ができた後は待ち時間も短くなった。