(3) サービス面の状況
〜航路が充実している神戸港〜
○神戸港のサービス水準は高いと思う。
○水島港にもガントリクレーンが整備され、水深も10m化される。これによりどの航路が整備されるかが問題である。神戸には既に航路がある。
〜トラックと競合〜
○神戸に近すぎるため、トラックで輸送すれば、朝にバン詰めしたら夕方に本船に積める。フィーダーとは1日の違いがあり、これがフィーダー輸送のデメリットとなっている。
(4) 空コンテナ調達における問題点
〜輸出入のマッチングが上手くいっていない〜
○輸入と輸出のマッチングが良ければもっと効率的である。
〜空コンは海上輸送で大阪港から調達〜
○空コンテナの多くは大阪港から調達している。基本的には、契約がラウンド契約になっているので、その部分だけのコストは不明である。神戸からはあまりとってこない。
○空コン輸送においても大阪港は直着けできるのでショートドレーが発生しないが、神戸は当然発生する。
〜神戸港からはトラックで調達〜
○神戸からトラックで空コンテナを調達し、水島でバン詰め、トラックで神戸に持っていくというようにしている。これについては、フィーダーで輸送した方が安くなるかもしれない。
(5) 内航フィーダー輸送活性化方策のあり方と課題
〜直着けによる輸送時間短縮とコスト削減〜
○コスト削減のために、六甲での横もちコストを削減してほしい。
○朝玉島発─夜神戸着─翌朝神戸CY─昼過ぎに本船積みを実行している。しかし、トラックには負ける。直着けすれば、翌朝の本船積みが可能となる。
○神戸港には80TEUの制限がある上、直着けでないため、ショートドレーが発生する。また、直着けしたとしても船社が限られている。それに対して、大阪は本数制限も船社の制限もない。
○直着けをしないとフィーダー利用が減る。