b. 外航船社
〜直着け条件の緩和〜
・直着け条件の緩和により外貿ターミナルでの取扱量の増大とコスト削減が必要。
〜内外貿連続バースの設置〜
・公社バースに隣接する公共バースで遊休バースまたは利用率の低いところを活用。横持ちコストの削減により外航船舶、貨物の誘致が可能になる。
〜ハブ機能低下を食い止めることは困難〜
・地方港の整備により、従来集積されていたものが直接流れるようになり、神戸・大阪港のハブ化は進まないのではないか。内陸輸送(内航フィーダー、フェリー、陸送)費用程度で釜山・台湾に運び込まれる北米、欧州へのトランシップはトータルコストから見て止めることは困難。
・外航船社は依然として日本に於ける寄港地には3港以上を余儀なくされているのが現状である。一船あたりの日本3港のトータル貨物量は香港と同じであるのでコスト面では日本の貨物は魅力のないものとなっている。
〜フィーダー網の整備が必要〜
・東航路は関東ハブ港1港、西港路は関西ハブ港1港の寄港で日本の貨物全部を船積、卸可能となれば外航船社にとって日本は採算性の良いマーケットになる。これを実現するためには、高性能フィーダー船による国内フィーダー航路網の開発が急務。
c. 利用運送業
〜内航フィーダー輸送の競争支援〜
・西日本地域の荷主に対し、韓国・台湾等の外航船を使うより、内航フィーダーを使う方がメリットがあると思われるような料金、サービス両面での優遇が必要。
〜地方の分散貨物の集約〜
・コンテナ船が寄港できる地方港の中で、その機能を果たしていない港もあるかと思われる。機能していない地方港を統合できれば、分散していた貨物を集中させることで、コスト減も図れるのではないか。