3) 内航海運の輸送機関としての特性 国内貨物輸送において、内航海運は長距離・大量輸送、トラックは短距離・小口輸送という住みわけがなされているが、内航海運の利用者(荷主)はこれらの特性に加えて内航海運の低コスト性を高く評価している(図2-5.)。 内航海運で多く運航している199総トン型の船舶は3〜4人の船員で500〜800トンの貨物を輸送できるが、トラックでこれだけの貨物を輸送するためには20〜40人のドライバーが必要になる。この点が内航海運の低コスト性の大きな要因といえる。
3) 内航海運の輸送機関としての特性
国内貨物輸送において、内航海運は長距離・大量輸送、トラックは短距離・小口輸送という住みわけがなされているが、内航海運の利用者(荷主)はこれらの特性に加えて内航海運の低コスト性を高く評価している(図2-5.)。
内航海運で多く運航している199総トン型の船舶は3〜4人の船員で500〜800トンの貨物を輸送できるが、トラックでこれだけの貨物を輸送するためには20〜40人のドライバーが必要になる。この点が内航海運の低コスト性の大きな要因といえる。
図2-5. 内航海運の有利点(荷主における内航海運利用理由・複数回答・アンケート結果)
さらに、内航海運は輸送貨物量当たりの排気ガスがトラックに比べて大幅に少なく、環境保全という点ではすぐれた輸送機関である(表2-3.)。
表2-3. トンキロ当たりのCO2排出量とエネルギー消費効果
(鉄道を100とする)
出典:「モーダルシフト推進のためのマニュアル」運輸省
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