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(5) 明石海峡大橋が物流コストヘ与えた影響(資料編─1:P15)

a) 荷主

〜時間短縮による輸送コスト減〜

明石海峡大橋の開通が物流コストに与えた影響について、無回答が39.4%を占めたが、影響があった項目としては「時間距離短縮による輸送コストの減」(23.9%)が最も多く選択されている。

〜明石海峡大橋利用による輸送コストの増加〜

しかし、次いで「明石海峡大橋利用による輸送コスト増」(12.3%)が多く指摘されており、利用しやすい高速通行料金設定への強い要望がうかがわれる。

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〜輸送コスト削減効果は四国・淡路側の立地企業への影響が大きい〜

明石海峡大橋の開通が物流コストに与えた影響について地域別に見ると、本州側と四国・淡路側の間で概ね同様の傾向が見られる。

しかし、「時間短縮による輸送コスト減」について、本州側が25.0%、四国・淡路側が36.4%となっている一方で、「明石海峡大橋利用による輸送コスト増」について本州側が18.6%、四国・淡路側が12.9%となっており、明石海峡大橋の輸送コスト削減効果は本州側よりも四国・淡路側で大きく出ていることがうかがわれる。

〜在庫集約効果は四国・淡路側の立地企業への影響が大きい〜

また、「在庫集約、配送圏拡大による在庫コスト減」についても、本州側(4.5%)よりも四国・淡路側(7.6%)の企業が多く回答する傾向が若干見られる。

 

 

 

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