4] 商圏の変化
●瀬戸大橋開通による効果
昭和62年、平成7年、平成11年の3時点で、岡山市および高松市からの2時間圏に含まれる市町村の人口を合計すると、図12のようになる。瀬戸大橋および周辺高速道路の整備により、商圏人口が大きく増加していることが分かる。
図12 岡山、高松からの2時間圏内人口の変化

((株)三和総合研究所調べ)
また、百十四銀行調査部のアンケート調査によると、瀬戸大橋開通前の1年間に「岡山県へ買い物に行った人」は23.4%で、平均回数は1.9回である。同様に開通後の平成4年には36.4%で、平均回数は3.3回まで上昇している(表4参照)。
表4 瀬戸大橋開通前後の岡山県への買い物、観光・レジャー

(資料)百十四銀行調査部「瀬戸大橋5か年の香川県経済の変化」、平成5年12月
●明石海峡大橋開通による効果
昭和62年、平成7年、平成11年の3時点で、大阪市、神戸市および徳島市からの2時間圏に含まれる市町村の人口を合計すると、図13のようになる。明石海峡大橋および周辺高速道路の整備により、商圏人口が大きく増加していることが分かる。
瀬戸大橋の事例から類推すると、今後、淡路島および四国地方から神戸、大阪地方への買い物行動の回数は、ますます増加するものと考えられる。
前ページ 目次へ 次ページ