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図13 大阪、神戸、徳島からの2時間圏内人口の変化

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((株)三和総合研究所調べ)

 

5] 生産額の変化

●瀬戸大橋開通による効果

瀬戸大橋開通前後の昭和62年〜平成元年における香川県、岡山県のGDP増加額を、経済成長要因、産業成長要因、地域成長要因の3つの要因による増加分に分解してみた。香川県では、地域成長要因によるGDP増加額は2年間で877億円であり、産業別に見ると製造業が634億円、卸・小売業が949億円と大きく成長している。年平均で見ると製造業で約320億円(GDP成長寄与度:約13.5%)、卸・小売業では470億円(同20.3%)の成長である。

岡山県でも、地域成長要因によるGDP増加額は全体ではマイナスとなっているものの、産業別にみると香川県と同様に、製造業が581億円、卸売業が164億円と大きく成長しており、また建設業も231億円と躍進している。年平均では製造業290億円(同7.1%)、卸・小売業80億円(同2.0%)である。

地域成長要因による経済成長が全て瀬戸大橋をはじめとした高速交通基盤の整備によるものとは限らないが、製造業、卸・小売業、建設業の成長に大きく寄与していることが伺える。

 

 

 

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