県別に見ても、開通前後5年間の伸び率は全国平均を上回っており、特に伸び率と件数増加が顕著な香川県は、瀬戸大橋開通のメリットを最大限享受している。
表3 瀬戸大橋の開通前と開通後5年間の工場立地件数

(資料)百十四銀行調査部「瀬戸大橋5か年の香川県経済の変化」、平成5年12月
●明石海峡大橋開通による効果
明石海峡大橋については、開通後、十分検討に値する時間が経過していないことと、不景気という社会情勢により、「徳島県内企業の事務所の新設・移転・統合計画は12社のみ。うち7社が京阪神での展開(徳島県「本州四国連絡橋神戸・鳴門ルート全線開通に伴う影響調査」平成11年3月)」という調査結果がある。
3] 商業への影響
●瀬戸大橋開通による効果
瀬戸大橋開通によって、四国地方にはリードタイムの短縮、入出荷時の定時性向上、市場拡大といった商業面でのメリットがもたらされた。その結果、図9に示すように、瀬戸大橋開通後、四国の大型小売店の年間販売額は着実に伸長。昭和62年を100とすると平成9年は香川県(227)は全国平均(140)を大きく上回っている。
図9 瀬戸大橋開通後の大型小売店年間販売額の推移(昭和62年=100.0)

(資料)四国通産局「大型小売店販売状況」
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