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地下貯蔵タンクの設置に要するコストには、新しいタンクのための掘削や残土の除去、配管接続、監視および補給システム、埋め戻し、および舗装面の復元等に関わる全ての労賃(電気工を含む)や道具が含まれる。そのコストにはまた土壌の標本および検査料、認可およびタンク試験が含まれる。

この見積もりに至るその他の想定は以下のとおりである

・タンクは単独で設置し、多数のタンクを含むタンク区域と隣接もしくは区域内ではない;

・支持のための支柱を組むことや排水処理を要しない;

・その用地における地下の土質改良は不要であり;および

・タンクヘのアクセスは良好で建物や設備に邪魔されない。

地上タンクについてのコスト見積もりにはおよそ1フィート(30cm)の広がり裕度を設けた10インチ(31cm)序の強化コンクリート置台および配管のための溝の掘削/埋め戻しのコストが含まれる。対自動車用の障壁や全ての装飾柵のコストは含まれない。地上タンク用配管のための見積りコストは、地上タンクが既存ポンプ台からずっと離れた所に位置するとの想定のため地下タンクよりも割高となる。

新規地下タンクの設置に必要な工期は約10日と想定されるのに対し、地上タンクは約5日で設置できる。ステーション操業における工期に関する効果は、当然ながら商業地域や自動車道等のように施設が設置される場所に左右される。

6.NFPA規格30A、可燃性および爆発性液体規定、1996年版。

 

シナリオ2:既存ガソリン貯蔵設備を部分的にメタノール用とする

 

このシナリオではステーションのガソリン貯蔵容量の一部を10,000ガロン(37,900リットル)のメタノール貯蔵タンクとして置き換えることを想定する。これを達成するための選択肢は以下のとおりである:

・複数の混合石油製品の内からひとつの製品を減らしてその貯蔵容量をメタノール用に転換する。これは既存石油タンクの内のひとつを洗浄もしくは改良し、メタノール適合の新しい配管とディスペンサーを装着することによって実施される。この方法によるコストを、タンク洗浄とRe Tank TMまたは等価な手順を利用するガラス繊維製タンクのタンク内装着との両者について表IIに詳記する。

 

 

 

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