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環境とエコロジーの間の関係は不確かなままである一方、今後10年間になされる決断は次の世代に影響を与える可能性がある。現在のレベルの不確実性、我々の環境の複雑さと「驚くべき」あるいは予期しない出来事の可能性のため、真摯な活動が「通常のビジネス」シナリオを打ち負かすように思える。原因と結果の間、および結果と改善の間の長期間のずれのため、我々は将来への投資を増やすために技術を賢明に使用することを突きつけられている。世界の政府が環境に関する条約に署名し、実施戦略を交渉している。燃料電池の運輸とエネルギー部門への導入が世界的に進むと指摘することは不合理なことではない。エネルギー効率、石油の世界的な使用を減らすこと、再生可能燃料への転換、そして研究への継続した支援が重要で責任ある手段である。

環境とエコロジーの間の関係は不確かなままである一方、今後10年間になされる決断は次の世代に影響を与える可能性がある。

温室効果:基本的に、地球の大気に進入するすべてのエネルギーは太陽からのものである。進入してくる放射エネルギーは一部は吸収され、一部は拡散し、また一部は大気の中のさまざまなガス、雲および大気にとどまっている微少な粒子であるエーロゾルにより宇宙にはねかえされる。太陽は太陽放射を主に可視光線および紫外線の形で出している。この放射は地球へと施し、その約25%が大気に吸収され、25%が雲により宇宙にはねかえされる。残りの放射が地球へと進みその表面を熱する。地球は太陽よりずっと冷たいため、地球の表面から反射したエネルギーは太陽から排出されたもの、すなわち不可視赤外線の形態より密度が低い。地球の表面で反射した赤外線の約90%は、それが宇宙に脱出できる前に、「温室ガス」として知られる大気中の微量ガスにより吸収される。これらのガスは雲と同様にこの放射を再排出し、それを地上に送り返す。大気は温室のガラスのような役目を果たし、短波の放射は通過させるが、脱出しようとしている長波の赤外線放射のいくつかを捕捉する。このプロセスにより大気の温度が、ちょうど温室の中のように上昇する。これが地球の自然な温室効果であり、我々の天体をこれがない場合より約華氏60度暖かく保つ役目を果たしている。

(提供:National Oceanic and Atmosphenic Administration)

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