定義:
電気化学反応:ひとつの化学物質から他の化学物質への電子の転移を含む反応。
燃料電池:外部から供給される燃料と酸素の化学エネルギーを直接電気エネルギーに継続して転換する電気化学的装置。
酸化体:電気化学反応において電子を消費する酸素のような化学物質。
電解質:陽イオンおよび陰イオンからなる物質。
イオン:電子の喪失あるいは取得により実電荷を得る原子。
1ミクロン:10-6m、10-4cm、10-3あるいは0.001mm=1m
ポリマー(高分子):単一分子(モノマー)の結合により形成される巨大分子からなる物質。
サーマル:熱に関係するもの。
ポリマー電解質膜の構造
ポリマー電解質膜は固体の有機ポリマーであり、通常は過フルオロスルホン酸である。NafionTMのような典型的な膜の原料は3つの領域から構成される:
(1) テフロンのようなフッ化炭化水素の主鎖(主チェーン)―CF2―CF―CF2単位の数百の繰り返し
(2) 鎖、―O―CF2―CF―0―CF2―CF2―、これは分子の主鎖を第3領域に結合する。
(3) スルホン酸イオン、SO3-H+から構成されたイオン群。陰イオン、SO3-は常に側鎖に付着し動けない。しかしながら膜が水を吸収することにより水和化される時、水素イオンは動くことが可能となる。イオンの動きは水の分子に付着した陽子により生じ、膜の中でSO3-側からSO3-側へと飛び回る。このメカニズムのため、固体水和電解質は水素イオンの素晴らしい導体である。