注) 計算条件等は調査結果1と同じ
以上の調査結果より、韓国における燃料価格は、ガソリンは高く、軽油は安い傾向にあることがわかった。
4.3 中華人民共和国におけるクリーンエネルギー自動車関連情報
国際エネルギー機関(IEA)IEAハイブリット・電気自動車技術・計画に関する協力についての実施協定の第14回執行委員会における、中国清華大学の倫景光教授(中国電工技術学会車両研究会・副主任)の発表から、同国の自動車事情について紹介する。
○電気自動車
・ 大気汚染、石油不足、夜間電力の利用を目的とし電気自動車の導入を進めている。夜間電力は約20%余っている。夜間電力での充電ができる電気自動車はかなり興味がある。政府は、燃料電池、二次電池、電気自動車に研究費を多く出している。
・ 全土で3億kWの電力供給能力がある。中国では夜間電力が余っており、夜間の過剰電力はその20%になる。この量は、中国の自動車がもし全て電気自動車であっても足りる量である。
・ 電気自動車の消費エネルギーの測定方法を検討中である。国際的な基準に合わせている。
・ 上海では、100カ所のバッテリー交換所が建設されるであろう。5km毎に電池交換所を設置して、2元で電動自転車のレンタルが行われる。それは、1区間1元のバス代と競合しうるものである。鉛電池の寿命が1年なのが問題。1.5〜2年ぐらいの寿命になればこの計画は大きく進むであろう。
・ 上海、その他の都市では通勤距離が増大しつつある。ガソリン動力自転車が50万台普及しており、これがひどい大気汚染をもたらしている。上海市長は、全てのガソリン動力自転車の使用をやめ、電動自転車にシフトすべきと発表した。2000年末までに10万台の電動自転車の導入を目標にしている。価格は200$以下となることが期待されている。天然ガス自動車
○圧縮天然ガス自動車
・ 大都市では圧縮天然ガス自動車(CNG)バスは5年前より導入されている。
・ 北京市内には、CNG充填所が3ヶ所ある。
・ CNGは250気圧に圧縮して車両に搭載される。
・ ガソリン、CNGのバイフューエルシステムで、CNGがなくなったら、ガソリンで走る。
・ 従って圧縮比は7〜8程度と低くなっている。