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=首都ヘルシンキの場合=

ヘルシンキでは、公共交通のうち、バスが輸送量全体の約70%を占めている。ここでは、自動車による大気汚染は深刻ではないものの、ディーゼルよりもクリーンな動力源を用いた車両を導入することが決定されている。

ヘルシンキにおけるガス系燃料自動車の普及台数は以下のとおりである。

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市内の民間バス会社が、7台のCNGバスを所有している。

CNGバスの運行が問題なく行われているので、ヘルシンキ都市交通も、2003年から2005年に、市内に約100〜200台のCNGバスを導入することを決定した。1999年夏時点でへルシンキ都市交通が保有しているガス燃料バスは、CNGバス(ボルボ製)22台、LPGバス7台となっている。

バスのボンベ容量は、通常より大きい1,050リットル(200気圧)で、1回の充填で約300km走行できる。

現在、フィンランドのCNG充填所はへルシンキ市内の2カ所のみとなっている。最初に建設された充填所は小規模の急速充填所で、投資額は約200万FIM(約4170万円)であった。2番目も急速充填所であるが、規模は最初の充填所より大きく、投資額は、450万FIM(約9375万円)に加え、4kmのパイプライン敷設コスト800万FIM(約1億6700万円)となった。

フィンランドにおける燃料価格情報は以下のとおりである。

[価格換算1円=0.048FIM(フィンランドマルカ)]

ガソリン(無鉛レギュラー)価格

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軽油価格

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