燃料電池について
燃料電池に関しては、圧倒的に固体高分子膜型燃料電池(PEFC=PEM型)が多い。カナダのバラード社のPEFCを使っている例が多い。アルカリ型、りん酸型も開発例はあるが、性能、コンパクト性などからPEFCが主流になっている。燃料電池出力は、最大で、乗用車の場合75kW(約102PS)、バスの場合205kW(約279PS)である。
なお、ダイレクトメタノール型(直接型)は米国NASAジェット推進研究所(JPL)などで研究中である。まだ車両に搭載された実績はないが、今後の実用化が期待されている。また、固体酸化物型燃料電池(SOFC)の研究も行われている。BMWはDelphi Automotive Systemsと共同で、開発期間5年間でSOFCエンジンを作ることを発表している。2000年にも第1次プロトタイプを製作することとしている。2-1-4)トヨタも燃料電池自動車用SOFCの開発に着手した。触媒電極上に化学的蒸着や物理的蒸着法で導電性セラミックスを生成することで高性能SOFCを目指すという。2-1-5)