背景
大型トラックには一般的にディーゼル・エンジンが搭載されているが、より小型のトラックにもディーゼル・エンジンが利用されることが多くなってきており、ディーゼル・エンジンが継続的に改良されていることからしても、ディーゼル車が増加することが予想される。しかしながら、ディーゼル車の粒子状物質(PM)および窒素酸化物(NOx)の排出量は比較的多いことが問題である。
エーテルを軽油に添加した含酸素ディーゼルについて試験した結果、PM、NOxともに排出量の低減がみられた。
しかしながら、こうした含酸素燃料は、比較的最近になって検討されはじめたため、自動車燃料としての経験データが乏しい。これまでに、軽油にブレンドするための様々な含酸素物質が提案されてきたが、今後の研究開発を進めるにあたり、含酸素ディーゼル燃料の性状に関する追加情報が必要とされている。
目的
第1フェーズの目的は以下項目に絞られる。
・含酸素ディーゼル燃料の混合特性、蒸気圧、セタン価に係る既存データを把握する。
・含酸素ディーゼル燃料のサンプルを用い、実験室で、可溶性、蒸気圧、着火性等について調べる。
活動内容
文献調査、ディーゼル燃料のサンプル入手*1、含酸素物質のサンプル入手*2、温度条件を変えての混合特性試験、耐水性、温度条件を変えての蒸気圧試験、着火性能調査、毒性および人体影響に関する情報の調査、まとめ
*1米国標準ディーゼル、カリフォルニア州大気資源局規定のディーゼル、フィッシャー・トロプシュ合成ディーゼル、シティーディーゼル(改質軽油)、オイルサンド・ディーゼルなど
*2ペンチル・エーテル、ジメトキシメタン、ジブトキシメタンなど