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III 海岸の地形

 

12. 海岸は国家が有するEEZあるいは大陸棚を計測する上での起点であり、従って近隣諸国との境界を画定する上での起点でもある。

この考え方は、陸地が海洋よりも優位を占めるという古典的な原則を明らかに反映したものである。従って、まず最初に検証されるべきは、必然的に海岸の地形である。言い換えれば、どのような境界線画定作業のための出発点は、海岸の地形の把握でなければならない。

 

13. 海岸の地形がとにかく重要であるとしても、それをどのように判断すべきかという疑問が生じる。

海岸の地形を判断する基本的なルールとして、いつも言われることは、自然は造り替えることはできないということである。6

従って、海岸線の長さあるいは形状は自然の特性によってもたらされた結果であるに相違ないとする。

しかしながら、この考え方はカットオフあるいは不つり合い効果といったような、他の公正な考え方によって修正される。従って、それは正当化できない「全体の造り替え」の問題である。この点に関し、自然というものがそのようなものであるか否か、あるいは他の公正な考慮を反映すべくある程度の修正を行こなうべきか否かを検討する必要がある。

 

14. 海岸の地形に関して、北東アジアにおいて最も顕著な地理的特性は、中国大陸と日本の琉球列島によって形づくられる海に向う平行な2つの弧である。琉球列島は海岸線の総延長768マイルの221個の島々から成り、総面積は1,338平方マイル、人口は100万人以上である。同列島は、九州南方80マイルの地点から台湾の北東73マイルの地点、即ち九州南端から約650マイルの地点に及ぶ。同列島は、沖縄と先島群島の間にある120マイルの間隙によって分断されている。

 

15. これらの島々は、その大きさ人口から言っても、EEZあるいは大陸棚を主張しうることに議論の要はない。

問題は、中国と日本の間の境界線を画定する上で、これらの島々をいかに扱うべきかである。

 

 

 

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