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9:マーシャル・センター(ドイツ)とAPCSS

 

実は、アメリカでは、ハワイにこうしたセンターを作る前に、ドイツにマーシャル・センターというものを作ったそうです。APCSSで聞いた話の受け売りですが、マーシャル・センターでは、かつてのソビエト・ブロックの国21ヶ国から86人の生徒を呼んで、そこにNATOから3名の生徒を加え、89名を教育しているとのことです。そこでは、デモクラシーとは何か、人権とは何かといことを教えている。それがひとつのヒントになって、アジア太平洋でそれを真似て作った。アジア太平洋にも、ひとつのまとまりを持ったグループをつくろうということで始めたということでした。

 

10:「トレーニング」という言葉はタブー

 

一番気を付けているのは「エデュケーション」という言葉を使っていて、「トレーニング」という言葉はタブーであるということでした。やっているのは、トレーニングではなく教育であるということですね。

現在、年間120万ドルの家賃を払っているというですが、繁華街の一等地、ワイキキ銀座から曲がって徒歩2分という場所(銀座でいえば資生堂のような場所)にあるんですが、まもなく現在の倍の面積のあるビル(銀座通りから見て築地本願寺のような位置関係)に引っ越すそうです。そんなにワイキキからも遠くありませんので、ますますこのセンターは発展していくということでした。

ひとつのノウハウですが、コンドミニアムのホテルに見積りを競合させ、一番安いキッチン付きコンドミニアムを生徒に手配しています。13週間もホテルに泊めると、生徒も食事などに飽きてしまうので自炊できる宿舎を手配するそうです。ここらへんのノウハウが、日本で同じことをやるときにはネックになるのではないかと思います。すべてコマーシャルベースで外注しているということでした。会議をするにしても、全部ホテルから見積りを取り、何でも競争させているということです。

 

11:インターネット上で毎日が同窓会

 

あとはパソコンについての説明ですが、着いて二日目にパソコンに触れさせてパソコンが動かせるようにし、三日目からはインターネットを使わせる。それによって各国に帰っていった卒業生が、インターネット上で毎日同窓会をやって、毎日情報のやり取りができるという話しです。そんなのは眉唾かと思ったのですが、訪れた日も、1日に100通のメールが卒業生から入っていたということで、卒業生500人のネットワークは、離れていても維持されているということでした。例えば、バングラデシュの卒業生はなかなかインターネットへのアクセスが難しいんですが、現地の米国の駐在武官に送って、メールを彼に転送するということをやっているそうです。

このインターネットの仕組みは、なんと中国語も送れるし、日本語も送れるというものです。使われている言葉が29言語あるわけですから、29言語で将来のリーダーになる素質を持った人たちをこのセンターに入れて13週間教育する。

APCSSには強力なサーチ機能をもったサーチエンジンを備えたパソコンがあり、インターネットからダウンロードする際に、コピーライトのリリースも取れるということです。

 

 

 

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