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石垣と花連がほぼ同じぐらいありますから、台湾が花連基地にF16とかミラージュを配備しているとなると、こちら側も宮古や石垣あたりにF15を持っていくようなことをしないといけないですね。

もちろん、飛行機は有事になればそこまで行けばいい。平時からそこにいる必要はありませんが、この間の尖閣を巡る騒ぎを見れば、実際に事件が起こってしまうとお互いが興奮してしまうわけで、そういう異常な事態になったところでF15を動かすということは、ますますもって騒ぎが大きくなる。やはり平時からやるべきことをやっておくということが必要でして、そういうことからも沖縄の航空自衛隊をもっと充実することを考えなければいけないと思います。自衛隊の方は「とんでもない、平松先生、できませんよ」とおっしゃるんですが、そんなことおっしゃらずに、ちゃんとやることをやりなさいと私は申し上げているんですが、これからは、そういう方向が必要です。

 

42:ビデオ上映:ロープでエアガンを引いている中国の海洋調査船

 

これはついでですが、中国がアテランテ号で堂々と海洋調査を行なったビデオを見てください。これは5000トンぐらいのかなり立派な船です。

[ビデオ上映] これは、ロープでエアガンを引いています。泡が出ていますが、これはエアガンを使って地震探査をやっているということです。海上保安庁はちゃんと地質調査をやっている、だからやめさせなければならない、と言っているわけです。宮古との間で二隻の船が短冊形に舐めるようにして調査しているところですね。これは全部で5隻来てやっていました。

ここで水の採取をしたりして、海水の調査をやっているということで、さっきのアテランテ号とは違います(川村 これには中国の人は乗っていたんですか)。フランスのアテランテ号には中国人が乗っています。数は覚えていないのですが、5人だったと思います。那覇で降りて、飛行機で中国に帰ったということです。明らかに科学調査をやる人たちです。これは中仏共同でやった。この辺は、中国海洋報という新聞があって、それが出て来ているわけです。海上保安庁もフランスの船がなんできて、何をしているんだということだったんですが、私が海上保安庁に行ってお役に立てたわけです。はっきりと、中仏海洋調査ということでやったわけです(加藤 台湾とは別々にやっているのですか)。台湾のことはちょっとわかりません。木村先生も台湾まで行くということは知らず、出て行ったら、どこへ行くかと思ったら基隆に入ったということです。

本当は台湾側から取材して欲しいという要請を出したんです。台湾の台北支局からですね。当時の台北の支局長が非協力的だったということになるんですが、要するにやる気がない。そうだったら、こちらから人間を送り込んで調査しろといったんですが、台北支局長がいるところにそれをやったら困る、できないというから、じゃあ俺が行くといったんですが、平松先生が行ったらなお困るということで、結局それっきりになりました。以上で、とりあえず終わります。(拍手)

 

 

 

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