31:尖閣列島から沖縄トラフを調査する海洋調査船向陽紅09
5年ぐらい前に向陽紅09という海洋調査船、これははっきりしませんが、ICBMの実験のときに出て行ったのが、これだったのかこの相棒だったのかわかりませんが、いずれにしても4〜5000トンの調査船でかなり世界中を動き回っていますし、日本の周辺も動いているのだけれど、これがここにやってくる。明らかに尖閣列島から沖縄トラフを包む形で、約50日間ぐらい、いったん日本が抗議して、それで出たのかどうか知りませんが、とにかく出て、また入ってきてここで調査をする。そしてこれはちょうど5月のゴールデンウィークを挟んでやるわけですが、その年の12月に、この地点で、日本側に入って、石油リムがやってきて勘探3号がやってきて、居座って翌年の2月中旬にここから火を噴くシーンが出て来る。そして、出るということを確認して、引き揚げるということです。これはご希望ならビデオをお見せします。これは1分もかかりません。
32:ビデオ上映
[ビデオ上映] これは勢いがいいときには10メートルぐらい噴き出しています。これも石油関係の専門家に見ていただいたのですが、これは油よりも天然ガスだということです。東シナ海の石油というのは、どうやら油よりもガスの方が主体のようです。これは石油関係の人から前から聞いていることですが、改めて実際に見て、この炎だけでわかるのだということです。
この時には私よりもむしろ海上保安庁の方が興奮して、私が呼ばれて行ったのですが、中に580メートル入ったところだというものですから、そのぐらいだったら、測るところの起点によって違ってくるので、即断するのは早いんじゃないですかと申し上げたら、「絶対に間違いがありません、これはGPSでとっているから間違いありません、絶対に自信があります」ということでした。
33:武見敬三参議院議員の質問
たまたまそのときに、この間まで外務次官をやっていた武見(敬三)参議院議員が私の大学時代の後輩で、学生の時からよく防研に来てくれていた。本人は学部・大学院で主として台湾を主体とした東アジアのことをやったものですから話がわかる。外務委員会のメンバーでもあるということで、今度質問するというので相談にきた。
同時に海上保安庁にも連絡したらトップが非常に張り切って、全面的に支援してくれる。それで産経に電話をして、取材してトップで出せ、ということで、大きくドンと出た。産経新聞もいいんですが全国津々浦々まで国民に周知徹底するということはなかなかできない。そういう中で、中国の海洋活動は非常に積極化しているということです。その翌年5月のゴールデンウィークのときに、この海域にやってきた。この年から恒例のように毎年やることになるのですが、その走りとなったわけです。