事務局からのお断り
平松先生がとてもご多忙なために、この「講演」速記録に加筆・修正をお願いすることがどうしてもできませんでした。速記の誤りがあることをあらかじめお断りいたします。平松先生には、この日のご講演に即して400字50枚の書き下ろし論文をご執筆いただきましたので、引用される場合は「論文」をご利用下さい。
内容が重複する「講義録」と「論文」を併せて掲載する理由ですが、「講義録」は口語体で書かれていますのでとっつきやすいと思います。そこで、まず「講義録」をお読みになられた後で「論文」をお読みになられると便利です。なお、この「講義録」は、「講義」(400字54枚分)と「質疑応答」(400字36枚分)の合計90枚分で構成されています。
「講義」では、「西沙の飛行場全貌」など、平松先生がさまざまな手段で入手された貴重なスライドが多数使われましたが、著作権の問題があるのですべて割愛しました。
平松先生は、この「講義」の冒頭で「研究者である以上、そこでわかったことを、国民、もっと大袈裟に言えば全人類に知らせる権利と義務があると思っております」と言っておられます。事務局は、この貴重な講義が読まれることにより、多くの方に海洋の安全保障の問題が理解されることを期待します。最後になりますが、「講義」の内容については、先生に加筆・修正作業でお手をわずらわすことができませんでした。すべて文責が事務局にありますことをお断りいたします。(以上)
これから1時間にわたる講義のポイントを示します
1:国民、全人類に知らせる権利と義務
2:西沙の飛行場全貌
3:西沙諸島の衛星写真
4:西沙の滑走路の写真
5:雨水を貯めている?
6:漢や唐の時代の遺物を発掘
7:アメリカが出てこないことを見定めて西沙を押さえた
8:南沙諸島への進出
9:南シナ海シーレーンの地図
10:中華人民共和国の領土を示す主権碑を建てる
11:1990〜91年頃に完成したヘリポートの写真
12:人工島建設
13:「平和的な解決をしましょう」はレトリック
14:1980年代末に「十年後に東シナ海に出てくる」と予測したが...
15:文革時代に計画された18隻の海洋調査船