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川村 この前のSEAPOLの会議に行きましても、非常に高く評価されていますので、私は曽野綾子会長に出席いただいて基調演説ぐらいは是非やっていただきたいと思います。非常に誇りに思いましたよ。

大内 もし、何かもう少し知りたいというところがありましたら、ダグラス・ジョンストン博士かフランシス・ライ博士をちょっとご挨拶に行かせます。彼等もぜんぜん欲のない人たちですから。

日本財団 ちょっと具体的な些細なお話になるんですけれども、スウェーデンのマルメのほうに海事大学というのがございます。そちらの方はどちらかというと発展途上国の方々の、それもなおかつかなり上になる方の養成をされている大学があります。そちらのほうに私どもが援助をしておりますので。あれでどのくらい今まで卒業生が出ていますかね。年に20人ぐらいですかね。

(いや、というか卒業生でうちの奨学金でお手伝いしている方は現在10年経っているんですが、最初は2学年で25名だったんですが、それを途中から、平成9年から倍にしたんですね。大学院ですから2年コースなんです。だいたい1学年100人学生がいて、1学年で25名としたんですね。前は1学年で12か13名だったんです。それを平成9年から枠を広げました。奨学金を受けた人の数だけで言えば、まだ150人に行かないくらいですか。ただ、海事大学の卒業生という言い方をすると今ちょっと正確に把握していないんですが。)

そこで中には、私も昨年ヨーロッパに行ったときにそこを訪ねましたら、もうそこを卒業された方が、例えば民間人というより、国を代表されてみえるので、日本でいうところの運輸省の方みたいな人もおられるんですね。中には何ヶ国かおられる中では、運輸大臣が一人出たとか二人出たとかおっしゃってましたから、それなりの。まあそういったかたちのソフト面ですね、支援もしています。

それからアブダニラク(音声標記)とかいろいろなことでのそういう技術というのは、私どもが支援させていただいている財団が東南アジアの方々をお招きして教えるとか。だから直接は私ども実施団体ではありませんので、助成団体ですから、直接の形はないですが、そうやって団体にお出ししたものがそういう形で生きている。ソフト面ではそういうものがいっぱいありますね。

小川 本日は大内先生からSEAPOLのお話をお伺いしました。SEAPOLは大変に大きな活躍をしているんですけれども、実際の実働人員は6人ですか。セクレタリも入れて6人。それが東南アジアの過去20年間、作ったときから、インドネシア、タイの有力な人たちがボードメンバーになって、アメーバーみたいな形でいろいろなことが決まっている。そういうSEAPOLについてご説明を今日はいただきたいということで、大変説明しにくい組織でしたけれども、2時間お話を伺っているうちにだんだん実態がわかってきました。こことつき合ったらうまくいくんじゃないかということですけれども、これより先の話はまたこの会が終わってからということになると思いますが、先生どうも長時間ありがとうございました[拍手]。

〈以上〉

 

この議事録は、1999年12月22日(月)に岡崎研究所で実施された研究委員会議事録の速記録を大内和臣先生にご検討いただき修文していただいたものです。また、発言者のなかで多くの発言をされた川村、山本、平間、加藤、小川委員には草稿を回覧し加筆・訂正していただきました。日本財団の参加者には修文を依頼しませんでしたので、発言内容には速記上の誤りがあることがあります。文責はすべて事務局にあります。

 

 

 

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