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うみのバイブル2000(上)通巻第6巻

 事業名 公海の自由航行に関する普及啓蒙
 団体名 国際経済政策調査会 注目度注目度5


18:バイオテクノロジーで最大の問題は環境問題

 

バイオテクノロジー自体は、いま食品の安全性でいろいろ問題になっているけれど、なぜ国なりメーカーは実験の結果を公表しないのか。安全性の問題は一番最初の問題のはずです。それを公開しないから、結局ダイオキシンを含んでいるのと同じような話になる。バイオ食品が毒だったら作らなければいいんです。だけど、片一方で作っておいて、片一方で表示をするから、矛盾するんです。おそらくほとんどが大丈夫だと思います。むしろ、バイオテクノロジーで一番問題なのは、環境問題だと思います。

面白い話がありまして、霜の害があるでしょう。あれはアメリカで大きな損害を出すんです。ある結氷命令を出すバクテリアが葉の上についていて、それが霜を作るんです。そこで遺伝子操作でそのバクテリアから結氷命令を除いて、アイス・マイナスという名前で売り出したんです。ところが、気象学者から文句が出た。そのバクテリアは、暖かくなると上にあがって、上で結氷命令を出して雲をつくるんです。だからそれをなくしちゃうと雨が降らない。要するに生態系ともからんで、とんでもないことになるわけです。

バイオテクノロジーの開発の検定は五段階ぐらいあるんです。一番最後が野外実験です。野外実験は非常に限られる所でやっているけれど、本当は今みたいな話があって、相当広範囲で行われるべきものです。長期にわたっていろいろな問題が出てくると思います。だから、そこのところをいったいどうやってクリアしていくかという問題があります。実験よりも、ある地域がそれを引き受けて、みんなで共同でやっていく。実験と実用化はある程度一緒に考えていかなければならないと思います。

 

19:土地の制約がなくなると自由な発想がもとめられる

 

山本 商業生産になると、土地という要素が工業生産的になる。光合成がやれるようになると、全く違うことになるわけですね。

唯是 そうです。だから土地の制約はなくなっていくと思うんです。いま中山間部は効率農業ができないから、環境保全のために保護すると言っているけれど、むしろ中山間部はバイオテクノロジーだったら非常にいいものが出てくる。アメリカの農務省の研究所ですが、何でもいいから草を作れ。それをドラム缶で溶かして、それからいろいろな食料をつくれる。だからこれからの土地は、何をここで作らなければいけないというのではなく、バイオマスだけ作ればいいという意見もあります。まさに、今まで非常に不利だったところがよくなるかもしれない。そういう問題はおっしゃる通り、長期的には一番重要な問題ですね。

山本 地政学的な価値がでてきますね。肥沃な土地という必要があったけれど、石油が出て来たら砂漠が力を持つ時代になったわけですから。

 

 

 

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