日本財団 図書館


〈…マイクの位置が遠いために、秋元氏の質問と唯是氏の回答聞き取れず…〉

山本 〈…これも残念ながら聞き取れず…〉

唯是 それも一つの文化の安全保障なんでしょうね。非常に安易に安全保障という言葉を使っているかもしれません。もともとあなた方の言葉だったんだけれど、いろいろなところで使っている。僕が食料に使ったのは非常に早かったと思います。

 

14:何を守るかを明確にし、文化や雇用はそのあとでの議論とすべき

 

山本 そういう意味では、農業生産とか穀物というのは、生命を維持するだけのカロリーの確保という方に行くんですね。

唯是 安全保障という感じではないですね。セキュリティでもないわけです。なんとかなる。だから守るものが何かとういことを明確にして、文化だとか雇用だとか、その上で議論してもらわないと、なんだか話があっちに行ったりこっちに行ったりしてしまいますね。

山本 そういう意味ではマグロが捕れなくなると〈…〉。

 

15:マグロと回遊遺伝子

 

唯是 だから自分のところでやる。いまの国際環境だと、それが一番いいんです。モンロー主義みたいな話でね。ただ、マグロもかなり栽培漁業をやっているんですよ。あまり外に行かないように、かなりスペースが要るんでしょうね。

他の方に行って戻ってくるのを捕ったら怒られるんですよ。自分のところを使って成長したから。あくまでも自分の領域の中で回遊してもらわないと困るんです。北海道から九州へ行って戻ってくるとか、そういう形のものを作れるのが一番いいんでしょうね。

山本 回遊の遺伝子を組み込んでね。

唯是 遺伝子を組み込んでね。それは外国まで行って戻ってきたら怒るでしょうけれどね。向こうのいろいろなものを食ってくるから。逆に向こうに放したら、捕られちゃうということもある。それは国際紛争の元ですね。バイオテクノロジーも、そういうことを考えながらやらないといけないということでしょう。

先ほどおっしゃったように、200海里水域からどれぐらい入ってくるのか、ということは本当はやるべきですね。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION