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そのお土産のひとつとして非常に良く出る鉱区をアメリカのために掘っていた。日本には残念ながらあまり出ない方の鉱区を売った。そういうようにベトナムは教えた。ただ、アメリカの方もそれを高く評価していた。要するにその鉱区を管理している、国家の思惑を設けないと、いくらお金をつぎ込んでも日本でいい鉱区を手に入れるということは必ずしも保証されないことになる。

曽我 例えば、Statoilにはベトナム以上に評価力が高い可能性がありますね。特にあそこは海洋油田です。ベトナムも掘っていますけれども。

だから入札をやりますときに、自分の評価力でもって、より効率的な方法をとるということを言うんです。そういう技術開発力があるので、世界中で入札して掘ってこれるというのがいまのStatoilの水準じゃないかと思います。

日本もインドネシアでやったら石油かなにかがちゃんと出ましたね。トタールと一緒にやったり、いろいろなところと一緒にやっていますが、あれはかなり仲間的にやっているんじゃないかと想像します。

 

39:15年以内に回収できる

 

大越 話題を変えて恐縮なんですけれど、先ほど、仮に沖縄に中継基地を置いた場合に経費として50〜60億ドルぐらいかかるだろうと。そのコストは節約になる分、そこに中継基地を置くことによって、輸入価格が下がった分を投入すれば元と同じだというお話だったように理解しているのですが、そういうふうに理解していいのでしょうか。

曽我 東西格差がなくなる部分をカウントすれば、15年以内に回収できるでしょう。

大越 15年ぐらいですか。そうすると石油の中継基地としての施設、ファシリティの通常の更新には何年ぐらい。普通の物件ですと、例えばアメリカですと、普通の不動産だったら、361ヶ月、つまり約30年で減価償却にまわす。実際問題もうちょっと建物は長くもつわけですから、その分だけ税法上利益を得る。だからこそ不動産を取得し売買するメリットがあるわけですけれども、この場合、沖縄にその設備を投資して造ったとした場合に、未来永劫に使えるものができるわけではないでしょう。そうすると15年で回収できる一方で、この施設は何年後には更新しなければいけないんでしょうか。15年と15年でプラスマイナスゼロですけれども、普通一般的には...。

十市 まあ、船が20から30年ぐらい使えるわけだから、これは動かないからもっともつと思うんです。

曽我 まだ建て替えたということは聞いていませんけれども。

高瀬 かなりもつと思います。50年とかね。

曽我 今のオーダーでいきますと、いま減価償却なんか進めてやっていますから、いまあれを買い全部買い取るとしたら、いくらだろうかと言いますと、100万klあたり100億円あれば...。

高瀬 いまもガルフなんですか...。

曽我 今は600万klぐらいありますけれども、減価償却が進んでいるベースで考えているわけですね。だから600億円(6億ドル)ぐらい。まあ10億ドルしないでしょう。

 

 

 

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