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うみのバイブル2000(上)通巻第6巻

 事業名 公海の自由航行に関する普及啓蒙
 団体名 国際経済政策調査会 注目度注目度5


8:中国には大型タンカーを受け入れる港がない

 

大越 そうすると、いったん沖縄で降ろすよりは、同じ距離をいくのであれば中国の自分たちのところに降ろす方が彼らのほうは経済的にいいということですね。

十市 それは大型のタンカーだからですよ。50万トン・タンカーで中東からどっと持ってきても、中国には大型のタンカーを受け入れる港がない。中継すれば、そのぶん経済的にも安くなる。沖縄の整備港にはタンクなんかもあるのですから、活用すればよい。大型の船で中東まで持っていって、そこのタンクとインフラを使う。そうすると、中国にうまく原油を供給すれば、彼らにとってもメリットが出る可能性がある。

大越 そうすると中国がこのまま経済のじり貧になることがない限り、沖縄に原油を持つよりも、自分たちで借金してでも本土のほうに港をひいてしまおうということにもなりかねない。

曽我 あるところにはあるんです。例えば24ページの表に「輸入原油の受入基地に関する既設の現状と新設増設の計画」がありますが、大きめのところを増強しようとしている。一番大きいのは25万トンクラスです。現在のマラッカ海峡を通行可能なマックスぐらいのところで考えています。しかし、既設の金陵とか武漢などのリファイナリーでは、3万トン、あるいは2万トンしかあがらない。そういうリファイナリーもたくさんあるんです。それを合わせると、どうなるか。この「トタール大連」のケースでは、トタールが非常に強硬に政府とやりあったんですが、大連は10万トン以下ぐらいしか着かない。トタールは「30万トン着けられる」という中国政府との約束があったから、これを一緒にやったんですけれども、結局大失敗で、いつまでたっても10万トンしか着かない。

それで、沖縄を、例えば100万B/D規模ぐらいまで使わせてあげたらどうかなと思うんです。それは競争によって使わせるというやりかたをとります。中国側で手当をするのか、沖縄で手当をするのか、いろいろやりかたはあるでしょう。たまたま沖縄からも中国に行っているという事実もあります。一方で、現在国家の人口が400万人しかいないノルウェーの人たちが、日本の近くにまで来ていて、一所懸命やっている。それなのに、なんで日本はちゃんと考えないのかと思うとなさけないですね。

 

9:沖縄原油中継基地による東西格差の消滅

 

加藤 仮に沖縄に原油の中継地ができた場合には....

曽我 それを活用すると、欧米諸国に近いところから有効な原油をアジアにもってくることができます。そういうストーリーになると、これまでの東西格差が縮まる。これまでのような3$/Bも差が出るようなことはなくなりますね。

私はパートナーとしてはサウジアラビアを入れるのが一番いいと勝手に考えておるのです。サウジアラビアは現在沖縄の活用を検討しています。「検討はしているけれども、サウジは時間がかかる国なんだよ」と話していました。

 

 

 

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