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うみのバイブル2000(上)通巻第6巻

 事業名 公海の自由航行に関する普及啓蒙
 団体名 国際経済政策調査会 注目度注目度5


十市 LNGは可能性としてあります。天然ガスがコスト的に多分安いだろう。ただ、石油は、パイプラインを引くよりも船のほうが安い。パイプラインは石油の質がさらさらではなくて粘性が高いから、ところどころで圧力を上げないと動かない。ユーラシア大陸にパイプラインが張り巡らされているのは、ソ連から欧州あたりにいっぱい行っているのは、しょうことなしにやっているんですね。

 

6:安いほうから買います

 

大越 質問になります。安全保障上、中国が沖縄の利用にどの国も攻めるつもりはないよ、そういう意図も能力もないよ、ということを意思表示したとしても、輸入国に中国を入れたら、それはちょっと危ないのではないか。ヘッジをかけたいという気になるのかと思うんです。その時に中国はリファイナリーをつくるだろうと。そういうのが中国の側の安全保障上の観点からするとあるように思うんですが、それが一つ目です。

二つ目は、もしそうなったときに、中国は安い労働力を使えるわけです。となると沖縄を利用するよりも、中国のリファイナリーで精製されて輸送するコストの方が安くなるとすれば、中国のほうが輸出という点において日本よりも優ることになると思うんですが。その意味で、どのようにクリアされるのでしょうか。

曽我 経済性があれば安いほうから買います。長期契約ではなく、スポットマーケットの世界で、今でも中国には輸入をしたがっている人たちはたくさんいる。特に最近は政府が介入してくる。原油価格も高くし、製品価格も高くして、リファイナリーが儲かるようにして、外から入れないように封じ込めている。そういう中国をひとつの国と見るのか。それとも南の中国、北の中国、内部の中国とかというような形で見るのか。それによって、今の答えは違ってくる。

私は、「政治的には一つの中国政府を支えつつ、経済的にはいくつかの中国に分けて考えていかなければいけない世界」であると思っています。特に南の上海以南はリファイナリーが少なくて、製品を買っているような状況です。そういうところに、沖縄などを有効に活用すると安く手に入りますと提案していくということが重要です。

 

7:韓国と台湾を中心にして、どうやって沖縄を使うかを考える

 

中国の船は非常に安いが、建造後15年、25年の船がたくさんある。それが動いていて、マラッカ海峡を通って原油船が来る。そのような一触即発の事故を未然に防ぐには、ダブルハルタンカー時代を迎えたいまが、ひとつのチャンスです。50万トンというように、大きな船で、ダブルハルでも非常に有効な搬入システムをつくれば、そちらから原油をもらったほうが得ではないか。それなのに、政府は、高くて買いたくない仕組みを提案し続けている。そういう意味では、韓国と台湾を中心にして、どうやって沖縄を使っていくことにしようかと考えるのは非常に大事だと思う。

十市 今の彼のアイディアは基本的に製油所ではなくて原油でしょう。だから製油は別に沖縄で作るという話ではない。多分中国は製油は自分の国でつくりたいんでしょう。他の国に製品を持っていくのは多分セキュリティー上も好ましくない。その上、経済性は日本は高い。だから原油の中継地としての沖縄を活用する。あくまでもこれは中継地です。というのも、やはり消費地精製は、自分たちの国内に作ろうということを考えますからね。

 

 

 

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