27:アジアの共同備蓄では、日本が一番体力がある
28:日本の選択肢:備蓄の一国主義
29:日本のODAをつかって備蓄タンクをつくる
30:米国の岩塩ドームに韓国、サウジが備蓄する話
31:ディストリビューション・センターが結果としての備蓄になる
32:なぜULCCは減ったのか
33:何のための備蓄か
34:ノルウェーが25年でなしとげたことを、半分の期間で日本がやる
35:もし5000億円あったら原油開発技術の集積をやるべし
36:技術を開放する
37:一緒に仕事をして頼られる存在になること
38:鉱区を評価するだけの技術力
39:15年以内に回収できる
40:沖縄側の関心
41:沖縄がやる気がない理由
42:東西の価格差は簡単な話
1:世界の各種原油需給バランスの経済的影響可能性試算
小川 どうもありがとうございました。さて、いろいろと勉強させていただきました。質問が皆さんおありでしたら、どうぞ。
〈質問者…マイクの位置が悪く、質問聞き取れず…〉
曽我 それは22ページの5の5] にあります、世界主要石油製品市場・主要製油地域および主要原油供給地域物流モデルを開発して、本モデル活用によりこの東アジア原油供給システム効率化によって世界の各種原油需給バランスに対する経済的影響可能性を試算するわけです。これを2005年想定でやろうと思っていますけれども、これは私の個人的考えですが、これをもとに計算してみたいと思います。たまたま日韓は8リファイナリー、8地域のモデルでまわしていますけれども、だいたいそれだけあれば世界の7大陸のモデルでまわると思います。
先ほど、フォースネルさんが(配布資料の14ページで)「1$/B程度以下に抑制される可能性がある」と書いていますが、いずれにしても原油需給バランス如何であると考えます。日本などの東アジアが、欧州とか西アフリカ原油を持ってきたときに、欧米諸国は足らないから中東原油を持って行かなければいけない。そういうときにどんなバランスになるのかなということです。東アジアが北海・西アフリカ等西側原油をある程度導入したときに、世界の原油・製品需給バランスがどのような状態になるかも検討すべき重要課題である。フランスのトタールの考え方では、もうすでに中東原油依存度が欧米で極端に低くなっている。これがボトムであるから、これから理論的にいうと高くなる。だから、こんな2〜3ドルの格差がつくということはもう起こらない方向に行くだろうとみています。