もうひとつ大事なことは中国は原油価格が高い方がいいと思っている人たちと、安い方がいいと思っている人たちと、さまざまな可能性があります。原油開発をしている人たちは高い方がいいと思っている。武器を売っている人は高い方がいい。要するに例えば西アフリカなんかへの武器を売って輸入をということも、実際やっていると思いますけれども。南の方の中国の人たちは石油製品とかをたくさん調達していますから、北の方は原油を売ったりもしていますから。南のほうの中国の方たちは安い方がいいと思っている。そういう意味ではこの上海よりも南の人たちは沖縄を使いたいと思う心境もあるかと思います。いろいろな問題の中で考えていくことができるのではないでしょうか。(拍手)
質疑応答セッション
ブレーンストーミング形式で行なわれた質疑応答の主なポイントを示します
1:世界の各種原油需給バランスの経済的影響可能性試算
2:世界中から1$/Bで沖縄に石油をはこぶ
3:「沖縄から国内に運ぶ」追加的コスト
4:ドリンキング・ウオーターの備蓄
5:日中韓のネットワーク
6:安いほうから買います
7:韓国と台湾を中心にして、どうやって沖縄を使うかを考える
8:中国には大型タンカーを受け入れる港がない
9:沖縄原油中継基地による東西格差の消滅
10:共産主義がじわじわ溶かされて、結局自由化されていく中国
11:「物理的不足」は枯渇によるものではない
12:2050年までは石油は枯渇しない
13:日本と中国は、シーレーン防衛で国益を共有する
14:中国は石油を戦略物資としてとらえている
15:中国でも切実な問題になる「供給途絶」
16:掘らないで置いておけばそれが即備蓄になるのでは?
17:自分のことだけ考えてオペレーションする中国
18:中国の南部は輸入国、北部は輸出国
19:中国のパイプライン計画
20:中国の北と南の価格差は?
21:中国の内外価格差は2$/B程度
22:何兆円かかかる話:京都会議と「軽油硫黄分0.005重量%」
23:シーレーンに対する物理的障害:潜在的な妨害者
24:中国が構想に乗ってくるか?
25:再度の湾岸危機で、日本の備蓄をアジア全体でどう使えるか
26:日本の石油国としての在り方論:国際共同備蓄と有望鉱区の先行的取得