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うみのバイブル2000(上)通巻第6巻

 事業名 公海の自由航行に関する普及啓蒙
 団体名 国際経済政策調査会 注目度注目度5


6:中国の国内石油生産

 

特にアジアの問題と日本の問題を考える上で、一番の関心事項というのはあとで曽我のほうから話があると思いますけれども中国であります。セキュリティ問題と言われて、中国のエネルギー問題というのが非常に重大な関心事項になっていますが、こと石油について示したのが6ページです。中国はご承知のようにこういうかたちで既存油田はだいたい陸上油田が中心で、上の図にありますように、大慶油田、勝利、遼河、大港というようなところが、いわゆるこれまでの石油生産の中心をなしてきた油田です。ところがこういう東北地域の油田はほとんど枯渇といいますか、ピークをうっています。大慶油田ですと1960年代末ぐらいから、もう30年を越える生産をしていますので、完全にピークを過ぎているわけです。ロシアの技術を入れて水攻法で、いま8割、9割近くは水を引き揚げている感じで、完全にピークを過ぎて老朽化しているわけです。下のグラフにありますように、大慶が現在の水準を維持するのが精一杯、それも大変難しくなってきている。その他、勝利油田とか遼河油田などもそうでして、中国は1980年代に新しい油田開発をしようということで海上油田の開発に外資を入れて相当やったんですけれども、結果的にあまり大きな油田が見つからなかった。若干生産が始まっておりますけれども、量は、上にありますように大したことはなく、量的には限られている。

中国がこの1990年代、第8次五ヶ年計画あたりで相当力を入れてやってきたのが、西の新疆・タリム地域の石油開発です。これも最近はっきりしてきましたけれども、期待されたような大油田が見つからないということもあり、最近、中国はどちらかと言いますと、海外からの輸入にも依存せざるを得ないという前提で、日本がかつてやったように自主開発原油ということでベネズエラあたりまで行って鉱区を買ったり、最近はイラン、イラクなどアメリカとの関係でいろいろ問題があるようなところにかなり積極的に入って石油開発に入ろうとしています。また、周辺の中央アジア、カザフなんかもそうですが、陸続きということもあり中央アジアの石油あるいはガスの輸入開発に積極的に乗り出しているというのはご承知の通りです。

 

7:中国の原油の輸出入の推移

 

次の7ページは中国の原油輸出量の推移ということで、中国は比較的硫黄分の低い良質原油で、また高く売れるということもあり、輸出はある程度維持して、輸入がどんどん増えてくるという形になってきています。また、去年は国際原油価格が非常に下がって、むしろ国内で売ったほうが儲かるということがあり、輸出をかなり減らしました。日本向けも減らしていました。それと裏腹に、輸入量が去年は若干下がったのはむしろ国内向けに国産原油を回したことの影響もあります。輸入量は、原油についてはじわじわと増えてきておりまして、まだ100万B/Dぐらいまではいっていませんけれども、いずれ、来年とか再来年、近いうちに100万B/Dになり、2010年には200〜300万B/Dになると想定されます。

 

 

 

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