平成11(1999)年度公海の自由航行に関する啓蒙普及事業 第3回研究委員会
資源エネルギーの第一人者ふたりが3時間で解説する
第6章 海洋と石油資源入門
講師:十市勉(財・日本エネルギー経済研究所理事)
曽我正美(財・日本エネルギー経済研究所主任研究員)
日時:1999年9月27日(月)
場所:岡崎研究所
出席者:川村純彦(川村研究所所長)、秋元一峰(防衛研究所主任研究員)、小川彰((株)博報堂岡崎研究所主任研究員)、大越敏彦((株)博報堂岡崎研究所客員研究員)、加藤周二(国際経済政策調査会理事)、高瀬鴻((株)日本海運研究所代表)、山本誠(元自衛艦隊司令官・東京海上火災保険(株)顧問)、山内康英(国際大学グローバル・コミュニケーション・センター教授)
小川 本日は加藤さんのご紹介でエネルギー問題にくわしい講師の方をおふたりお招きいたしております。財団法人日本エネルギー経済研究所の十市勉先生と曽我正美先生でいらっしゃいます。加藤さんの方からご紹介をいただけたらと思います。
加藤 私が通産省にいるときに、エネルギー問題などで、エネ研の中で十市理事が活躍されていました。エネルギー経済研究所自体もエネルギーの安全保障ということを大きなテーマとして取り上げていきたいということでしたので、今回はいいお話を伺えるし、これから継続的なディスカッション等にも参加していただければと思います。とにかくこの分野の第一人者でいらっしゃるということは通産省時代からよく聞いておりましたので、今日のお話を楽しみにしております。よろしくお願いいたします。(拍手)
小川 今日は先に十市先生のほうからお話を伺えるのですか。
十市 そうですね、私が最初概論的話をさせていただいて、その後、曽我のほうからもう少し具体的な話をしてもらおうと考えています。
小川 それではよろしくお願いいたします。(拍手)
十市 最初は私の方から概論的な話をいたします。そのあとで曽我がお話をさせていただく。報告を二人続けてやらせていただき、そのあとで質疑応答ということでいかがでしょうか。
今回、エネルギーと安全保障について話をせよということでございましたが、どういうかたちでみなさんのご要望に応えたらいいかわからなかったのですけれど、とりあえず、エネルギー、特に石油を中心とした分野でいま何が問題で、セキュリティとの関係でどういう問題意識があるかということで最初若干概論を申し上げます。