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うみのバイブル2000(上)通巻第6巻

 事業名 公海の自由航行に関する普及啓蒙
 団体名 国際経済政策調査会 注目度注目度5


質疑応答セッション

 

川村 ありがとうございました。時間も限られておりますので、質疑応答に入らせていただきたいと思います。何か質問のある方いらっしゃいますか。

 

43:問題の本質は尖閣列島の領有権争い

 

恵 いま先生のお話を聞いて、今後どう中国との線引きをして行くかですね。私もいま具体的なボキャブラリーが見出せなくて、曖昧模糊とした質問になると思うんですが、いま中国が積極的にわが方の尖閣水域に入ってきて海洋調査とかをしているんですが、それに関しては、いまの海洋法では排除しなければならないという義務はないんですか。

布施 問題の本質は、尖閣列島の領有権争いにあるわけでしょう。排他的経済水域の決定に関してどこで線を引くかで違ってくるわけで、日本側が線を引いているのは、尖閣列島をわが国の領土だという前提で引いているわけです。ところが中国は、尖閣列島は中国の領土だということで、日本と中国では線の引き方が違うんですね。だから中国は当該水域が中国の排他的経済水域になり、別に問題はないと言っているわけですね。

もうひとつは、大陸棚の問題に関連して、これは中国が極めて間違っているんですが、なぜ自分たちの主権的権利を主張する大陸棚であり得るかということに関連して、中国は、「陸地領土の自然の延長、つまり陸地が伸びたものだ、だからあそこに対して自分たちは権利を主張している」という。もともと大陸棚というのは氷河期においては陸だったから、そこにいろいろな生物がいて、それが閉じ込められて化石燃料になっているわけです。だからもとは陸なんです。それが自然に延長した所で、あれは海ではない、今は水をかぶっているけれど海ではないという場所ですね。それでこれは北海大陸棚事件の裁判を、彼らは勝手に引用してそう言っているわけです。

どういうことかというと、あそこに琉球海溝があるでしょう。あれはもっと長く延びている大陸棚の裂け目であって、琉球海溝の向こう側もこっち側も、つまり沖縄の部分も、同じ地質構造になっている大陸棚なんですが、ところが、中国は、そういうことを言わないで、「あそこで切れている、海溝があるから、自然の延長が切れているので、少なくとも琉球海溝まではすべてが中国のものだ」という主張になっているわけですね。

つまりはっきり言えば、領土的な争いの波及なんです。だからこれはなかなかはっきり言えない。

だけど僕は中国に言っているんですけれど、中国も海軍当局と国家海洋局の考え方は違うんですね。国家海洋局はそうとう違う発想です。

中国については、海洋問題をどう取り扱うかについて、Chinese Ocean Agendaという公式文書がありますが、これが中国の公式な立場です。

 

 

 

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