21:問題解決手段が、政策論はあるが、実定法上は存在しない時代
22:人類の生き残りを図るパルドー主義(1967年演説)とはなにか
23:100億人が生きるには海洋を人類の共同財産とするしかない
24:エリザベス・マン・ボルゲーゼ教授とパルドー大使の合作
25:貿易と結びつけた「新国際経済秩序と海洋法」(1974年)
26:海洋法の3つの柱:海洋の平和
27:海洋法の3つの柱:南北問題の解決という経済的側面
28:海洋法の3つの柱:環境問題を総合的に考える
29:従来の国際法の本質は紛争解決のシステムで「権利の体系」
30:国連海洋法条約は「義務の体系」とも呼ばれる
31:勘違いもはなはだしい日本の国際法学者
32:国家がどういう義務を負っていくかとの発想で議論が進められた
33:旗国主義から入港国主義へ
34:「俺のもの」から「管理権限の共有」へ
35:海洋法裁判所海底紛争裁判部
36:フランス核実験は海洋汚染に関する「1条1項の4」違反
37:排他的経済水域を宣言することで生じる義務
38:海のPKOから海軍の平和的利用と人類への貢献がはじまる
39:海上自衛隊を世界へ貢献させよ
40:世界的反響を得たOPK (Ocean Peace Keeping)東京アピール
41:国連総会に匹敵する海洋総会を常設すべきだが、日本政府は反対
42:海と陸を併せて管理するしかない:UNESCOなどの動き
質疑応答セッション
43:問題の本質は尖閣列島の領有権争い
44:領土紛争で線引き出来なければ共同管理水域を設定するしかはない
45:台湾問題:「人類のものを討議するのに、なんで国家だけでやるの?」
46:アメリカが国連海洋法条約に参加しないワケ:深海海底開発がネック
47:米海軍は安全保障上かなり不利益をこうむっていると認識
48:海戦に関する条約88条の全面的見なおし問題
49:参考文献案内(秋元一峰氏のOPK研究論文一覧)
参考資料:OPKとは何か?OPKの定義、研究メンバー、最近の実績
1:ずるずると海洋法マフィアの仲間入り(1969-1972)
国際海洋法条約の審議が始まる前の1969年頃だったと思いますが、学会で小田滋先生と会ったときに、「これから海洋法問題に関連して大きな方向を決める国際会議が開かれるので、僕だけではどうにもならないし、君らは若いのだから少し手伝ってくれないか」と言われて、「少し手伝いましょう」といったのがきっかけで、ずるずると入り込んでしまい、第三次国連海洋法会議にも、私は日本代表団のオブザーバーとして参加しました。
その過程で、国連総会の議場でこの分野の世界のリーダーになるような、われわれが海洋法マフィアと呼んでいるような人たちと自然に友達になってしまいました。