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「暗黙知」を「共有化」するということは、みんなが「内面化」するわけですから、いったん「共有化」された知識は、また「暗黙知」になるわけです。そういう「暗黙知」「形式知」「共有化」「内面化」というサイクルを行なうことにより知識を創造していくわけです。

 

24:「イベント・ドリブン」ではなく恒常的なプラットフォームをつくる

 

加藤 問題対応型ですか。例えば日本海で何かが起こったとき、この人とこの人とこの人が集まって専門的な知見を合わせれば、日本の縦割りになりがちな行政に対して、もっと的確で、グローバル・スタンダードにもあった提言ができるという、そのような問題直面短期対応のイメージですか?

山内 おっしゃるような「イベント・ドリブン」なやり方は、たしかにあると思います。しかし、長期的には、政策を立てるためにある程度、恒常的なプラットフォームをつくることを考えるべきでしょう。理念的な問題に関しても考えていかねばなりません。

川村 山内先生、時間は大丈夫でしょうか。

山内 それでは、この辺で失礼します。NOWPAP(北西太平洋地域海計画)について、皆様の参考になる資料がありますので、あとでお送りします。

川村 ぎりぎりまでおつきあいいただきありがとうございました。(拍手)

 

この記録は、1999年6月15日に行なわれた研究委員会の速記録に山内先生が加筆・修正されたものです。その他の発言者の発言には速記にさいしての誤記があることがあります。文責は事務局にあります。

 

参考資料:NOWPAPについて

 

北西太平洋地域海計画

(North-West Pacific Action Plan: NOWPAP)18

 

1. 地域海計画の概要

(1) 国連環境計画(UNEP)は、閉鎖性の高い国際海域及びその沿岸地域の環境を保全するため、沿岸国の協力を得て地域海行動計画の策定を進めている。

 

18 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/chikyu/kankyo/nowpap.html

 

 

 

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