まさしく最初が肝心で、一遍やってしまえばその後というのはまあビジネス・アズ・ユージュアルの世界なんでしょう。そのインターフェースをどうするか。そのへんが一番問題なのではないかなと思います。
そこは、先ほどの国際法の話ではないですが、ポリシーがまずあるべきだと思います。ポリシー・ベースで議論すれば壁も乗り越えられるのではないかと思っているところです。ということで、あまり関係なかったかもしれませんが。(拍手)
川村 どうもありがとうございました。それでは、お待たせしました。大越さんにお願いします。
83:日本財団の判断材料はホームページのヒット件数
大越 岡崎研究所の客員でございます、大越です。出元は先ほどから時々名前が出ております日本財団と関連がある笹川平和財団の方でございます。この三年間のプロジェクトを通じてニーズが非常に高いということが私にも理解できましたので、これを日本財団のほうに報告したいと思います。
先ほどから知識の普及、啓蒙という話が出ておりますが、ここでひとつ誤解があるとしたら、それを正したいと思いますのは、主に研究されている方の知識啓蒙普及ではございません。研究されている方が研究を深めていらっしゃるのは当たり前でございまして、それをその専門外の方々に啓蒙普及していただくということが主な狙いでございます。したがいまして、今までの決算監査の例と違いまして、曽野会長のほうからは新しいガイドラインが出ておりまして、作成された報告書がどれだけ多くの人に読まれたか、また会議にどれほど多くの人が集まったか、またもしホームページが開設されているならばそれに関して、特定の項目について、つまりこの前笹川の財団グループから提供された資金でまかなわれたプロジェクトの成果につきましてどれほど多くの人がホームページにヒットしてきたかというようなところが今後の主要な判断材料になるのだそうです。ですから今後プロジェクトをお立ち上げになり発展されるときには、ぜひ専門外の方々への知識啓蒙普及というところをもう少し力を入れてくださると助かるかと思います。12
84:いまはよくなった自衛隊
それから平松先生にひとつだけ反論がございますが、先ほど先生はユニフォームの中国と日本の交流につきまして、非常に否定的なお考えでありましたが、逆に私はやってもいいと思うんです。といいますのは、平松先生がこれまでおつき合いなさってきた将官クラスの方々は、そういう方々が多かったと思いますけれども、いま統幕ですとか、陸海空の幕の班長クラスをしている連中には、そのような腰抜けは、少なくとも私の知る限りでは、いないような状況であります。
12 日本財団のホームページには「ヒット回数ランキング」が掲載されているが、この事業の成果物である「うみのバイブル第1巻」は3000項目中のベストテンにはいっている。(1999年度通算。また、2000年1月)