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こうしますと、最初は何か他人事だったようなものがだんだん少しずつ本気になってきているようですけれども、この4月の会議でどういうことが討議されるかということが注目されます。(拍手)

 

日本財団へ要望など

 

小川 どうもありがとうございました。ここで、委員長、もうそろそろお茶が出て食事のほうも終わりになりますので、残念ながら、時間切れとなりつつあります。個別の問題はまたレギュラーメンバーの委員が集まってやることにしまして、本日は「今後どういうことをやるべきか」と、「日本財団にどういう要望があるか」という点でいかがでございましょうか。何人かの方にご意見をいただきたいと思います。(拍手)

川村 そうですね。締めのディスカッションをいただきまして、いま小川さんが言われたようなことで、皆さんのご意見をいただきたいと思います。(拍手)

今までの議論の結論は、日本には、海のさまざまな問題にわたる総合的な研究機関がないということ、これが、わが国の海洋政策を決める上での障害になっているということですね。海の問題はシングルイシューでなくて、非常にいろいろな分野がからみあっている。そういうことは、今年の研究でわかっておりますが、もし何かございましたら、皆さんのご意見をいただきたいと思います。

 

68:蓄えた知識を啓蒙普及できる場所を提供していただきたい

 

秋元 この研究委員会で3年間勉強させていただきまして、私自身も、自分で言うのもなんですけれど、かなり知識のレベルがあがってきたのではないかなというところです。このプロジェクトの「啓蒙普及という趣旨」に関連して言えば、ここで勉強したことをもとに、先日は、我孫子にあります中央学院大学の「海洋シンポジウム」で講演をさせていただきました。海洋問題は、発信する場所が本当に限定されております。せっかく3年間勉強しましたので、来年度は何とか今まで蓄えた知識をもとに啓蒙普及できる場所を提供していただけたら非常にありがたいなと思っております。

 

69:日本人はもっと海洋民族にならなければならない

 

平松 私はずっと中国の海洋資源ということをやってきて、いやでも日本ということを考えなければならなくなってきておりますので、感じたことを一言申しあげたいと思います。今日の第6回研究委員会でOHPの地図を使いましてお見せしましたように、日本という国は、陸地の面積は非常に狭いけれども海の面積は(陸の11倍と)非常に広い。世界でもベストテンに入る国です。そういう認識がまず日本人にないし、実をいうと自衛官にもない。海上自衛隊の人にもほとんどない。

ということで、私は海上自衛隊の部隊教育とか幹部学校で、OHPの地図を見せる前に「どのくらいあると思いますか」と質問をするんですけれど、まずほとんど答えられない。

 

 

 

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