3:平成11年度事業の進め方の説明
小川 加藤さん、どうもありがとうございました。お手元に配りました資料に、平成11年度「公海の自由航行に関する啓蒙普及事業」の進め方がございます。今年の事業を開始する前に作成したペーパーですが、簡単にご説明します。
1. 事業の基本方針と理由
「わが国初の総合的な海洋問題研究所設立に向けて準備を行なう」
理由:
平成9、10年度事業で安全保障分野を中心に研究が進んできたこと
わが国に海洋に関する様々な分野を横断的に研究する機関がないこと
2. 具体的な事業内容
1) 海洋関係の各分野の有識者からのヒアリング
2) 海洋関係各分野の既存研究機関、研究実績
3) 海外総合海洋研究機関実態調査、国際会議出席
4) ホームページの開設 http://www.glocomnet.or.jp/okazaki-inst/
5) 総合的海洋問題研究所の構想の策定
6) 海洋の安全保障分野研究の継続
そして各研究会ではどのような方をお呼びしたかということですが、次のとおりです。6月から2月までに6回の研究委員会を開催し、7名の有識者の方からお話をうかがい質疑応答をさせていただきました。各研究委員会の具体的な内容につきましては、川村委員長からまとめのお話をいただければと思いますが、すべての記録(約24万字:新書本2冊分)は、読みやすく判りやすく編集して、ホームページに掲載されます。
日本国内における研究委員会(研究委員会の日程、講師、テーマ一覧)
平成11年6月15日 第1回A研究委員会開催
講師:山内康英・国際大学グローバル・コミュニケーション・センター教授
テーマ:
縦割り行政の弊害をもろにこうむるモニタリングと分析
日本の海洋環境モニタリングの現状と問題点
平成11年6月15日 第1回B研究委員会開催
講師:高瀬鴻・(株)日本海運研究所評議員、元日本郵船調査部長
テーマ:
元日本郵船調査部長が1時間で解説する海運問題入門
世界海運が直面する諸問題
平成11年7月12日 第2回研究委員会開催
講師:布施勉・横浜市立大学教授
テーマ:
第一人者が哲学と思想を語る2時間
新しい国際海洋法の思想とオーシャン・ガバナンス