第一部 はやわかり編
平成11(1999)年度 公海の自由航行に関する啓蒙普及事業 シンポジウム
うみのシンポジウム:21世紀の「海のシンクタンク」はネットワーク型で
第2章 超速理解!3年間の研究の結論をひとことで言えば...
日時:2000年1月18日(火)18:00〜21:00
場所:神田司町「あけぼの」
講師:国際法 大内和臣(中央大学教授)
講師:海運 高瀬鴻((株)日本海運研究所評議員、元日本郵船調査部長)
講師:石油資源 曽我正美(財・日本エネルギー経済研究所主任研究員)
講師:中国 平松茂雄(杏林大学教授)
委員長:
川村純彦(川村研究所所長)
岡崎久彦(岡崎研究所所長)シンポジウム主催団体代表者
加藤周二(国際経済政策調査会理事)シンポジウム共催団体代表者
司会進行:
小川彰((株)博報堂岡崎研究所主任研究員)
フロア―出席者:潮匡人(評論家)、笹島雅彦(読売新聞社解説部)、恵隆之介(評論家・元琉球銀行勤務)、大越敏彦(笹川平和財団研究員・(株)博報堂岡崎研究所客員研究員)、宝珠山昇(元防衛施設庁長官)、恵谷修(海上保安庁)、山本誠(元海上自衛艦隊司令官・東京海上火災保険(株)顧問)、秋元一峰(防衛研究所主任研究員)、平間洋一(元防衛大学教授)、太田文雄(海上自衛隊海将補)、新居雄介(外務省北米局日米安全保障政策課)、大隅洋(外務省北米局日米安全保障政策課)(敬称略・順不同)丹羽清隆(速記担当)
1:開会の挨拶(岡崎久彦):「船から海へ」
岡崎 3年間どうもご苦労様でした。このプロジェクトは本来海のことをいろいろ調べることになっているのですが、支えてくださった日本財団(日本船舶振興会)は運輸省の管轄でありまして、いままでなんとなく関心が船舶に偏っていたように思われます。そこで、「日本財団助成事業として、海上交通路の研究や啓蒙普及活動をもうちょっとやってもいいのではないか」という話を、4年ほど前のことですが、わたしからさせていただきまして、このプロジェクトの企画を(社)国際経済政策調査会と相談のうえご提案させていただきました。平成8年春のことです。
プロジェクトが始まったのは平成9年4月で、私も初めの頃は定例会にも頻繁に参加させていただいて大いに勉強になりましが、研究がすすむうちに、どうも専門でないものですから、あまり貢献できないなと思うようになり、川村純彦先生に途中から委員長をお願いした次第です。