6) 旅館に見られる「互助」の精神
従来、日本の観光地では、大規模旅館・ホテルの施設や、提携施設の中に来訪客を「囲い込む」ことが多く見られた。しかし湯布院では、宿泊客が旅館からまちに出て散策したり、他の旅館や飲食店等で飲食することを推奨するようなムードが形成されている。これは、個々の旅館施設へ多額の投資をして誘客するよりも、まち全体を過ごしやすく美しい空間にすることによって、まちの魅力を増そうという中谷氏らのまちづくり理念に基づくものであるが、国内では珍しい事例と言える。
3 利活用の内容
1) 交通
・町へのアクセス
福岡から湯布院へのアクセス用に、平成3年から「特急ゆふいんの森号」が運行している。