●観光開発と環境に関する調査(平成7年3月)運輸省(財団法人国際観光開発研究センター)
持続可能な観光とは、「観光に関わる諸活動によって、現在の世代が享受している事柄を、将来の世代が享受できなくなる事の無いように配慮しながら、観光開発や観光振興を進めていく」ことであり、「観光開発(振興)と環境との調和(天然資源やエネルギーの節約を含む)」と考える事もできる。
持続可能な観光の実現の方向としては、観光の環境への正のインパクトを拡大し、負のインパクトをできるだけ少なくしていく努力を積み重ねていくことであり、その中で観光資源の劣化の防止及び再生不可能な資源・エネルギーの浪費の防止にも留意しなければならない。
(「環境」には、自然環境だけでなく、歴史的環境及び文化的環境(社会的・文化的環境)をも含む。)
。?nvironmentally Sustainable Tourism In APEC Member Economies ( APEC Tourism Working Group 1996)
Environmentally sustainable tourism practices help avoid these undesirable outcomes. Environmental sustainability is based on the premise that current economic activity should not consume more resources than can be expected to regenerate naturally.
Environmentally sustainable tourism practices support economic gains from tourism development and tourist activities while preserving environmental and cultural resources that residents and tourists can enjoy now and in the future.
持続可能な観光とは、観光の環境に対する望ましくない影響を極力避ける手だてとなるものである。環境の持続性の前提は、現在の経済活動においては、自然に再生可能である量以上の資源を消費すべきではない、ということである。
持続可能な観光とは、現在及び将来の居住者と旅行者が享受している自然環境や文化的な資源を保全しながら、観光開発や観光商品によって地域の経済が潤うことを手助けするものである。