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鉄道での移動中に訪れたハルツ山脈やザクセン地方では、まちなみ(まちなみ−村落)や橋(建築物−交通)がとりあげられている。ミュンヘンでは、王宮や公園(建築物−王宮・−公園)が掲載されている。

 

2-1-7. ロシア(第4編)図版16枚

一行は、当時の首都であったサンクトペテルブルクに滞在した。そこでは、当時まだ絶対的な権力を持っていた王室関係(建築物−王宮)や寺院(建築物−寺院)の図版を取り上げている。同様にヨーロッパ的なまちなみ(まちなみ−都市)も掲載されている。

 

2-1-8. デンマーク(第4編)図版8枚

すべてコペンハーゲンの図版である。海岸部の整備された公園(建築物−公園)や運河(交通)、まちなみ(まちなみ−都市)王宮(建築物−王宮)が掲載されている。

ここで目をひくのは、海底電信会社の社屋(建築物−会社)である。小国でありながらも世界を視野にいれた発達した国際通信分野は、一行に最重要課題だという認識を与えたようである。

 

2-1-9. スウェーデン(第4編)図版9枚

すべてストックホルムの図版である。公共機関や製鉄工場などの建築物が多い。公共サービス機関と重工業の工場が、とくに一行の興味をひいたようである。まちなみ(まちなみ―都市)も掲載されている。

 

2-1-10. イタリア(第4編、第5編)図版31枚

一行は第4編で、ローマ、ヴァチカン、フィレンツェ、ナポリ、ピサ、ヴェニスを訪れている。滞在先いかんにかかわらず、イタリアの図版は、旧跡(建築物−旧跡)が多く掲載されている。歴史的な発掘物が収められているのも、イタリア編だけである。ローマとその近郊では、コロッセオ・カラカラ帝の浴場跡・カエサル帝の宮殿跡(建築物−旧跡)がとりあげられている。ヴァチカンではキリスト教の大本山としてヴァチカン寺院やローマのドォーモとよばれる寺院(建築物―寺院)が掲載されている。ナポリでは運河(交通−運河)や王宮(建築物−王宮)が、ピサでは斜塔(建築物−旧跡)が、ヴェニスでは運河(交通−運河)がとりあげられているが、ナポリ・フィレンツェ、ヴェニスでは同様にまちなみ(まちなみ−都市)がとりあげられている。

第5編では、ナポリの王宮(建築物−王宮)まちなみ・ヴェスシオ火山とまちなみ(まちなみ−都市)が掲載されている。

 

2-1-11. オーストリア(第4編、第5編)図版12枚

一行は、イタリア国境を鉄道(交通−鉄道)越えた。滞在は、ウィーンだけである。第4編に掲載されているのは、ウィーンのまちなみ(まちなみ−都市)と王宮・寺院(建築物−王宮・―寺院)である。

 

 

 

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